「ブルー・シャンペン」をNICUで読む

当直と称して何やってるんですかね。
昨夜は当直でした。先日生まれた超未熟児の双子を二人とも抜管して無呼吸発作の様子を見ています。腹臥位にすると舌根が落ちないのかかなり無呼吸発作も減って、これはうまく早期抜管に成功したかなとほくそ笑んでいます。それでも当直室で寝ている度胸はなくて、うだうだとNICUで暇をつぶしつつ数時間に1回の無呼吸発作を待っていました。
その間、ジョン・ヴァーリイの「ブルー・シャンペン」を読んでいました。信じ難いほど美しい小説でした。舞台装置も、登場人物も。月の周回軌道に浮かぶシャンペングラス型のプール、そのプールで泳ぐ金の外骨格を着けた脊損のヒロイン。うわ・・・・・美しいストーリーに負けない卓越したガジェットが惜しげもなく繰り出される、アイディアの蕩尽とも言うべき贅沢な小説でした。