プリンタが

調子が悪い。
NICUで処方や検査項目を入力すると処方箋や検査伝票(バーコード付き)のシールが印刷されるのだが、とくに検査伝票がしょっちゅう紙詰まりを起こす。端末でエンターキーを押したら、すかさずプリンタの前に移動して、印刷用紙トレイから一枚ずつ優しく取り込み口にラベル用紙を押し込んでやらなければならない。
手間のかかるプリンタであるが、検査項目に応じたバーコードを定規とボールペンで描けと言われるよりはまだマシだろう。うちの病院は真面目にそれを言い出しかねない恐さがある。
筐体には青い字でIBMと書いてあるが、まさか天下のIBMがこんな碌々印刷できないプリンタを作るわけがない。これは恐らくは「インターナショナル・ボリシェビキ・マシーンズ」の製品なのだろうと思う。ソビエトの崩壊に伴って横流しされ、ウラジオストックあたりから舞鶴へ船積みされたものだろう。

院内感染防止(2)

土曜午後は病院職員一同が集まっての、エビデンスに基づく院内感染予防の勉強会。
CDCのガイドラインに沿って、エビデンス基づく院内感染予防対策が詳細に解説される。
どちらかと言えば、新しいものを始めるよりも、無駄なものを削る話が多い。効果のある対策へ費用を振り向けて費用対効果を上げることを力説される。
院長が最前列で食い入るように聞き入っていた。
経営者にとっては、こういう感染対策の専門家に、新たに経済的負担を増加させるような話をされると頭が痛いだろう。逆に、今回のように、費用は節減できしかも効果は高くなるというお話は素晴らしく魅力的に違いない。
効果のない対策に使える金はない。幾ら私が世間知らずの「こどものおいしゃさん」でも、それくらいは分かる。
効果のない対策を廃止して簡素化すると経済的利点以外にも種々の利点があるらしい。
なにより、業務の通りがよくなる。
たとえば、手術室へも着替え不要履き替え不要とすれば、病棟の看護師が手術室まで患者さんに付き添って入れるのである。要らん手間を省いた上に患者さんの取り違えも予防できるのだ。
感染対策に理屈を通すのは感染対策のみに止まらぬメリットをもつことらしい。