病棟に来ないと

12月9日
超低出生体重児がうまれた。
超未熟児が産まれた当日だというのに、夕方の回診のあと当直医はNICUを出て行ってしまって戻ってこなかった。そして夜10時すぎて、NICUに電話で状況報告を要求してきた。
人手がたりず多忙極まる準夜帯に長々とあれこれ聞くものだから、電話口に縛られる看護師の顔に怒気が浮かんできた。診に来いよとゴシックで書いたフキダシまで見えたような気がした。看護師が怒るのももっともで、この電話にかかった時間があれば十分NICUに入って赤ちゃんの様子を見るくらいは出来たのである(これなきゃ職務放棄である)。
なるほど病棟に来ない医師というのは看護師にこういう顔をされるのだな。
翌朝出勤してみたら、この看護師は状況報告と称して当直医を2時間おきに電話でたたき起こしていた。やっぱり医者は真面目に働いた方が楽なんじゃないかなと思った。
12月17日現在、赤ちゃんは元気です。

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