俺も同じこと言われるんだろうな。

東京医科大学の特定の心臓外科医が執刀した患者さんが相次いで亡くなっていると報道された。
同じことを言われかねないと思って切ない。私とて、奴はうちのNICUで死亡した超低出生体重児の大半を担当していたといわれたらまさにその通りなのである。何たって超低出生体重児はほぼ全員、私が主治医をしているのだから。その通りとは申しつつ、私はNICUには向きませんと称してNICU患者の担当一切しない医者が、私に「君、また赤ちゃんを死なせたの?問題あるんじゃない?」なんて言ったりしたら、私はたぶん逆上してその医者を張り倒し、その足で院長室に退職を願い出に行くことだろうと思う。
百何十人執刀したうちの何人が死亡して率が何%だから平均より高いとか報道する新聞もある。こういう報道をするようでは、たぶん統計学的な有意差なんていう概念は聞いたこともないのだろうし、標準偏差なんて持ち出されたら反射的に偏差値主義の進学教育が頭に浮かぶのだろうなと思う。そんな大雑把な記事でものを言われてはよろしくない。
こういう場合にこの人自身が拙劣で患者さんを亡くしたのか、それとも集中的に難しい患者さんを担当した故のことなのか、それなりの専門的観点からの総括が欲しいものだと思う。

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