相も変わらず病棟を一連拝見して、帰ってテレビ漬けの正月ではあった。
今年からDVDレコーダーを買っているので正月の時間つぶしバラエティや駅伝はみない。娘がレンタルで調達していた「猫の恩返し」をまず見る。ジブリならではの相変わらずよく動くアニメーションである。丹波哲郎さんの声優ぶりがまた良かった。
それからケーブルテレビで放映していた「WASABI」を見る。予想以上にB級映画だったが素直に笑えた。何より新幹線で東京から京都へ来るのにしっかり富士山が出てくるのがあまりにお定まりで良かった。新幹線ホームの端っこに舞妓さん風の女性がしっかり立っているのがまた良かった。さすが京都だ。絵はがきどおり。京都の清水寺で手がかりを手に入れたらすぐに東京へとんぼ返りである。せっかく日本で撮るんだから京都をださにゃあという意図でしかないように思えたが、フランスでの日本認識ってそういうものなの?なんだか「Gメン75」で煮詰まったら突然香港ロケがあって変なカンフーマンが波止場で丹波哲郎さんところの下っ端刑事を殴り倒すのを思い出してしまった。(おいおいこんな強い敵相手で大丈夫かと子供心にハラハラしたものだったが何故かいつもカンフーマンの強いのが出るのはそれっきりなのだった。)
ぶつくさ言ってた割にはしっかりオフしている。けっこう強かである。
夜はウィーンフィルのニューイヤーコンサートを途中までみて、それからシルクロードの新シリーズを見る。ヨーヨー・マという人は名前が珍しいのでもっと独特な風貌の人かと思っていた。以前に何かの漫画で、羽織袴で両手にヨーヨー持って遊んでいる「ヨーヨー魔」を出して「こんな人だと思ってませんか?」とコメントが付けられていたが、私は実際そう思っていた。なんとも寡聞を恥じるところで。
風貌が予想を外れるので最も印象深いと私が勝手に思っているのは永井豪さんである。作風からは予想もつかぬ、端正な紳士である。案外とあれは自己防衛なのかも知れないと思う。あの作風どおりの風体で外を歩いてはかなり深刻な迫害を受けると予想されるから。
