自立するスキルは娘に身につけさせたい

幻 想 の 断 片など拝読して、娘のことを考える。
2歳上に自閉症の兄が居ますなんて境遇で「お嫁さん」を志向しても辛いだろうなと思う。家事育児は女性の天職などという思想の男は、この義兄の存在だけでもう逃げ出すに決まっている。逃げない奴が居たとしても、逃げなかったことを恩に着せられるのは業腹なものだろうと思う。
兄のことはさておいても、バカな他人に「誰に喰わせて頂いてると思ってるんだ?」などと言われる屈辱は味わわせたくないものだ。食い扶持を稼ぐスキルは身につけさせておきたいと思う。内田先生の著書にも似たような記載があったが(村上龍さんの引用だったか?)「バカな他人にこき使われずに済むこと」ってのはけっこう重要だと思う。
人間の芯は我が娘ながらよく出来ている。4歳の時だったか兄と私と三人で公園に行った折、奇声を上げてうろつく兄に知らない子が「あれお兄さんか?どうしたの?」と聞かれ、とっさに「私はお兄ちゃんが大好きだもの」と切り返した子である。こんな凄い子の人格を育てるなんて偉そうなことは私には言う資格はない。光栄にも父親の顔させて頂いてますってものだ。天才の後輩にいちおう学校図書館の本の借り方とか生協食堂での飯の食い方とかの手順を教えておく凡庸な先輩ってとこだね私は。矯めずに見守りたいものだと思う。

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