チャプレン

キリスト教病院なのでチャプレンという職種があります。病棟付き牧師と訳すのでしょうか。牧師さんです。毎朝の朝礼を司会し、昼過ぎには患者さん相手に礼拝をされます。むろん日曜には日曜なりの礼拝があります。病棟の患者さんを訪問もされてます。ときどき神学部の学生さんが「実習」(って呼んで良いのかな)にお出でです。うちにはホスピスもありますし、チャプレンはそれなりに必要な職種なのだろうと思います。健康保険では点数つかないから収益をあげる部門ではないですけどね。ちなみに24時間オンコール制になってます。午前3時にオンコールのチャプレンを呼ばなければならない状況って具体的に想像つかないんだけど、相当の危機的状況なんだろうなと思います。でも自分が死ぬときには当直医よりはチャプレンさんのお手数を頂きたいかなとも思います。
NICUでは赤ちゃんが亡くなったときに「お別れ会」をお世話して頂くことがあります。赤ちゃんの短い生涯についてささやかなお話をしていただいて、主治医も一言話して、みんなで「慈しみ深き友なるイエスは」を歌って、小さな棺に献花して、「主我を愛す」を歌って。なんか親御さんよりも俺らスタッフの方が恩恵を受けてるような気分もします。でも亡くなった後のケアまで医者がやるのも僭越なような気がします。みんなの痛手をまとめてケアしてくれる人が別にいるのはとても助かります。
亡くなった赤ちゃんばかりではなくて、未熟児をご出産になったお母さんやお父さんに日常的に接して頂くのもよいかもしれません。妊娠当初に思い描いた無事平凡でささやかに幸せな出産コースを外れられた喪失感を、多かれ少なかれ味わわれ、心の傷としてお持ちだと思います。でもあんまり押しつけがましいのも嫌われるところで、難しいのだろうなと思います。
私自身はキリスト教の教義に接したのはこの病院に就職してからでした。あんまり赤ちゃんが次々に亡くなるので落ち込んでしまって、聖書を読み解説書を読みしていた時期もありました。その勉強の過程でつくづく、俺は骨の髄まで仏教徒なんだなと身に染みて思いましたけれど、今でも、かのナザレの大工はいい男だと思っています。

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