当直は暇だった

天気予報によれば昨日来西日本には大雨に注意が必要だったらしい。京都ではそれほどの雨ではなかったような気がするが。しかし夜間当直の時間帯は救急の来院がとても少なかった。お出でになる子も、こりゃあ待てんわと納得させられる子ばかりだった。待てそうな病状の子なら夜間に雨中をつれ回さないという常識が現代日本の平均値以上に機能しているのだろうと思う。非常勤で応援にきてくれるかつての級友が口をそろえて「君のところは客層が良いよ」と褒めてくれ、呼べば嫌がらずやってきてくれると言うのも、我々の人徳ではなく、当院の患者さんたちの人徳の成果なのだろうと思う。
無論、待てない病状と言うものもある。雨天がきっかけで発作を起こす喘息の子もある。喘鳴で眠れぬまま朝を迎えるよりは一歩救急へ足を運んでいただいて発作を納めてから親子共々寝るという、そういう救急の利用は「あり」だと思う。
NICUのハミングIIが動かしてみると駆動音に異常な音調が混じるようになった。危なくて赤ちゃんの人工呼吸器としてはとても使用できず、廃棄稟議書を書かねばならんなと思っている。最近はVばかり使ってIIはお蔵入りしていたのだが、Vはまったくトラブルなしに稼働しているのにIIのほうがつぶれたと言うことは、機械は使わないのが一番痛むということなのだろう。IIはもうメーカーでもメンテナンスサービスを停止しているから再生の道はない。振り返って、あんまり使いこなせてなかったなと思う。もともとHFOって苦手なんだ。今一つ赤ちゃんの呼吸状態が直感的に把握できないんだよね。加えてIIは機械として未完成な部分があって、気道内圧も設定値と実測値が微妙に違ったりして調整操作も繁雑だった。

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