保育器の中の赤ちゃんがどうしても泣きやまず、まるで診療が進まない。試しに指を吸わせてみたらものすごい勢いで吸い付いてきた。痛かった。爪が抜けるかと思った。
あの勢いで吸われるのか。
日: 2005年8月17日
メカふぐ
先の日曜日、息子が田宮模型から出ている「メカふぐ」を作った。
例によって設計図を一目見るなりギヤボックスをするすると組み上げてしまった。この子の目や頭はどういう構造になっているんだろうと、毎度のことながら不思議でならない。ただ、部品番号と絵で理解しているのは確実なようで、文字で書かれた「グリスを塗ります」という指示は最初はきれいに無視した。多少気にはなったが、実は私もギヤに油を塗らないとどうなるかよく分からなかったので、口を出さずにおいた。
電池ボックスとギヤボックスを本体に取り付けて、試しにスイッチを入れてみる。わくわくしているのが見ててよく分かった。しかしモーターが呻るばかりでまるで動かない。そこでグリースのチューブを渡してやると、黙々とギヤボックスを取り外し、ギヤ表面にグリスを塗り込んでいた。その淡々としたリカバリーぶりが、傍目には冷静沈着な職人に見えて、我が子ながら惚れ惚れした。
それにしても、組み立て中の模型が期待通りに動かないとか、PS2で遊んでいるときに妹が電源コードにけつまずいて抜いたとか、そういうトラブルにはこの子は全く動揺しない。まるで、これで遊べる回数が1回増えたとしか思っていないようだ。本当に好きなことってのはそういうものなのかもしれない。