霞が関官僚日記より、救急車雑感を拝読。こういう意外なところの方に問題意識を持って頂くととても嬉しい。緊急車両が来たら道をあけるというのは、大名行列が来たら道脇で土下座するというのと同時代の、もう廃れた道徳になりつつあるのではないかと危惧していた。新生児搬送に道をあけて頂けない。自車の直後に救急車にくっつかれるまでウインカーも上げない運転者が多すぎる。
運転者が自分の感覚を車内に限ってしまっては良くないと思う。時速50キロとかで走る重さ1トン以上の鉄の塊を運転しているんだから。耳を澄ませて欲しい。周りじゅうに目を光らせて欲しい。
乗用車の静粛性が増したからというばかりでは説明のつかないこともある。最近は歩行者すら緊急車両を無視する。赤信号でもモーターサイレンを鳴らして我々は交差点に進入する。そのモーターサイレンを聞きながら、迫り来る救急車を見ながら、それでも救急車の直前で道路を横断しはじめる歩行者が後を絶たない。さすがに我々とて赤信号の交差点に進入する時はある程度の減速はするのだが、それを自分に道を譲ったものと勘違いするらしい。
そういう理不尽な横断でも、渡られてしまったら歩行者には勝てない。跳ね飛ばすわけにはいかない。叱りつける暇もない。最短時間でその交差点を通るためには、理不尽な歩行者にまず渡らせるのが結局は最善である。悔しいけれども。でもその歩行者の方々とて、他家の赤ん坊が死のうが後遺症残そうが知ったことかと言うくらいの緊急の御用があるのかもしれんし。どういう御用だよって聞いてみたいけどさ。
アップルにはiPodに緊急電源停止装置をつけて欲しいものだ。緊急車両のサイレン音を関知して音楽を止めるとか。乗用車の運転席にも、緊急車両が近づいている事を知らせる警報か何かつかないものかなと思う。
