何とはなく更新をさぼっていた。特に忙しかったわけでもなく(確かに超低出生体重児の入院はあったが、振り返れば至極順調な子で、この子のせいで忙しいと申しては罰が当たる)、理由はないがネットに触る気分にならなかったと言うしかない年末年始であった。メールのチェックも数日毎に間延びしていたが、覗くたびにスパムメールばっかりだったので、嫌気が尚更増した。
今冬は年が改まらない内からインフルエンザの患者さんが出始めたので、年末年始の休暇は返上する覚悟をしていたのだが、蓋を開けてみると時間外救急の患者さんは意外に少なかった。昨冬までは、発熱したら即刻タミフルを入手しなければならぬと、世間全体が血眼になっていた感があった。今年は副作用の報道があったせいか、あるいはタミフルで大もうけしてるのは実はラムズフェルドなんだぜという裏話のせいか、狂奔が程良く冷えたような気がする。
特に初当直の夜は深夜帯の小児科受診が1名だけで、割とよく寝られた。その明けの日に今年最初の超低出生体重児の緊急帝王切開立ち会いをすることになったのが、巡り合わせが良いというのか悪いというのか。こういう時にも私しか居ないというのが当院の層の薄さを物語る。認可6床の民間NICUなんて全国どこでもこんなものなのかもしれないけれど。今年から新築の病棟に引っ越したら認可9床になる予定で、認可病床数だけなら京都で最大のNICUになる。それなりに大学でも考えてくれるんじゃないかなとは思う。増員なんて実現するかどうか半信半疑だけれど、でも夢は必要だ。正月なんだし。
