色々と忙しかった

自宅待機番の日曜日。朝からいちど出勤して病棟回診と外来。NICU当直医の手があいた時点で全部引き継いで帰ったのが正午頃。5時頃また呼び出されて外来。インフルエンザの子に混じって腸重積の子があり整復した。
今日のNICU当直医は若手なのだが、彼女は最近NICUにも一般病棟にも妙に多くの患者さんを抱えている。その患者さんの処置で手が離せなくなった時間帯のカバーを私がしていたわけであるが、なぜ彼女にそれほどに仕事が集中したかなと考えてみる。その目で当直表をみると最近は彼女に当直とか自宅待機とかが集中している。これは受け持ち患者さんが増える道理である。当直や自宅待機が連続する上に、他の医師より長い超過勤務をこなしたが故になお時間内の仕事も雪だるま式に増えていく。私もかつてこの蟻地獄に嵌ってもがいたが、今は彼女がはまり込んでいる。
今月の当直表はいったん決まった後で大幅な組み替えがあったので、部長も仕事の負担の均衡をうまく取れなかったのだろうと思う。もとより、うちの部長は仕事の配分に均衡をとるなんていう意識がかなり薄いし。それに、医者をやってると誰しも経験することだろうが、普段通りの勤務をしていても何故か「当たる」ことは稀ならずある。今は彼女に「当たり」が来ているのだろうと思う。
仕事の負担に公平さを求める性向が、私は強すぎるかなと常々思う。若手が淡々と仕事をこなしているのを傍から眺めていると、この仕事配分では自分ならさんざん不平を垂れるだろうなと思う。その点で彼女には感心しきりである。内心に不平をため込んで腐ってないかと少し心配でもある。カバーはしなければならんと思う。しかし口を出しすぎると、診療のプレッシャーに加えて口うるさい先輩をいなすという負担も掛けることになる。難しいものだと思う。

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