路上教習初日

午後のオフを利用して路上教習初日。曇天の午後3時から5時。
18年前に初めて教習に通ったときに比べて、教える態度がずいぶん丁寧になったように思った。面倒くさいし医師という職業は明かしていないのだが、それでも20歳そこそこの若造よりは丁寧に対応して頂いたのだろうか。こんな歳になってという多少の哀れみも込めてではあるが。それとも教習所という業界もまた、我々医療の業界のように、無神経で尊大な態度というのが次第に駆逐されつつあるのだろうか。ふつう、同じ人間が2回3回と通うところではないので、業界外からそういう傾向と対策を観察している人は稀なんだろうなとは思う。
まともにAT車に乗ったのは初めて。停止の時にクラッチペダルを踏まなくてよいだけで随分と楽だ。昔はMTのマーチに乗っていたのだが、こんな楽なら当時からATにしておくべきだった。ただエンジンブレーキの効きが弱いのには戸惑った。アクセルを離しても期待通りに減速してくれない。逆にアクセルをちょっと踏むと急発進する。これはATがどうMTがどうというより、10年間での加速性能の進歩なのかもしれない。そんな危険なめには遭わなかったものの、AT万歳というわけにはいかなかった。まあ、慣れなんだろうけど。
速度の感覚はけっこう憶えていた。状況判断については色々とアドバイスされた。その言い方の一つ一つが、落ち着いた口調で分かりやすい言葉を選んでのもので、18年前とは隔世の感があった。たった18年では人間そうそう丸くはならないものだし、やっぱり業界の方が丸くなってるのだろう。ただ、頂いたアドバイスは昔の自分でもとうてい出来ていなかったことばっかりではあった。こんな車の多い道を走ったことないもの。湖西の、対向車もたまーにしか通らない見晴らしのよい道を高島から今津までかっ飛ばしてたくらいで。
先日の駐車違反の取り締まり強化が僥倖だったと思う。路上駐車の数がかなり減っている。新生児搬送にも有り難いことだが、教習にもかなり有り難い。
仮免許失効まで、あと168日。