産科はハイリスクでスーパーローテート研修もまともにできない

スーパーローテート制度になってから産科の入局者が減ったとか何とか。
うちの小児科でお預かりしてる研修医姉は、産科ローテートを振り返って
「何もやらせて貰えなかった・・・・」と仰ってます。
「君たちの労働力には何も期待していない」
「君たちにやらせる仕事は何もない」
明言されたそうです。
ほんとに何もすることがなかったそうです。
だったら他の病院にでも出してくれと願い出ても、
院内にいるようにと指示され、足止めされていたそうです。
私が将来を思案中の研修医なら、そんな扱いする科には行かないけどな。
これだけ産科医療がリスキーになってるご時世に、ひよっこに要らぬ手を出されてトラブルの元を作りたくない。ええ、当然のリスク管理だと思います。リスク管理ってのはすなわち、安全の代償としてどれだけの不便を甘受するかってことですから、そこはそれハイリスクのお産ばかりの大学病院産科のこと、「研修医にいっさい手を出させないという不便」を甘受することで、医療の安全性をより高める方針なのでしょう。
でも、スーパーローテート研修医に、将来に産科へ進む気を無くさせる(あるいは、最初から産科を選択肢にさせない)というのは、甘受するにしても高い代償だと思います。すごく利率が高い借金であるように思えます。払うのは将来の産科医局ばかりじゃなくて、将来の妊婦さんや赤ちゃんたちにのしかかる借金だしね。

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