NICUに常時誰かが居る

午前も午後もNICU詰め。小児科医が増えて仕事がシンプルになった。一日NICUに居ればよい日。幸せな日であった。
中心静脈確保を一人でやっていると、新しく赴任してこられた医師が介助に入ってくれた。外来を2診たてて、一般病棟や外来の処置係を置いて、それでも複数の医者がNICUに居られるということだ。有り難いことだと思う。新任の先生は「一人で中心静脈を確保する(看護師の介助も無し)」という手技を初めて見たとかで目を丸くしておられた。私もずいぶん一人の手技に慣れてしまったが、無論、介助があった方が迅速に進むのは道理である。それも、自分でその処置をやり慣れた医師が介助についてくれると、思うところに適確に手が伸びてくるので、俺ってこんなに処置が上手かったかと思うくらいにうまく行く。
それに「NICUに誰かが常にいる」のは、実は初めての経験なのだが、安定感が予想以上である。今日も午前中にいちど外来に呼ばれて出向かなくてはならなかったのだが、その間にNICUの業務が止まる云々との気苦労をせずに済んだ。NICUに戻ってみると、何ごともなかったかのように業務が着々と進んでいた。
これは当院の態勢では小児科医6人(うち4人がNICU患者を受け持つ)となって初めて実現したことだ。5人(うち3人がNICU受け持ち)まででは実現できなかった。以前は小児科医4人(NICUは原則全員私が主治医)だったから、他の医師が常在するなど望むべくもなかったし。
新しく来られた先生は温厚で、若手の指導もうまい。今後はこの先生がうちの中心になるんだろうなと思う。こういう人を見ていると、人望を集めるってのは天賦の才だなと思う。

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