忙しかった

さいきん女医さんが3人にも増えて、仕事をばりばりやってしまうので、私としてはなんだかヤッタラン副長みたいに遊んでばっかりいるわけですが。さすがにNICUで模型飛行機やプラモデルは作らんですがね。でも老練なNICUの中って、ヤマトよりはアルカディア号のような雰囲気になってくるんだよなと思います。青少年が使命感に燃えて一致団結一路邁進って言うよりは、雑駁な日常から有事には一転するというタフな継続性のほうが理想的です。
今日は久々に忙しかった。双子の出生立ち会いに出て、2人つれて手術室から帰ってみると新生児搬送の入院が一人到着して、あれあれと思う間もなく緊急母体搬送の即日帝王切開が決定して。4時間で4人の入院。昔なら絶対引き受けられなかったペースである。病棟を新築して病床数を増やして、新しく入ってきたスタッフが経験を積んできて使い物になり始めて、いろいろうまく行き始めた感があって嬉しい。
これまでは二人目三人目くらいで困惑し始めていた私が、平然と次々に新規入院を引き受けるので、産科の部長が好機嫌であった。NICUが満杯で母体搬送を断るという事例が最近はほとんど無いと仰る。そう仰って頂くと頑張ってるつもりになってくる。こういう無茶な入院の引き受け方をして、今度主任が出てきた時にどう言い訳するんだという懸念は一抹あるんですけれども。双子の推定体重は入院適応外のはずだったんだよおとか、いろいろ考えてはいる。