「放置」は無いだろうと思うので

奈良県で緊急母体搬送を18カ所に断られたという報道があった。朝日のウエブサイトでこの報道に「6時間”放置”」との見出しがあった。記事を読むと、主治医が怠慢だったんだろうと攻撃することが主題になっている。本件の最大の問題点は延々18施設に緊急母体搬送を断られ続けたってところにあるんだろうに。「放置」と言うなら、放置したのは主治医じゃなくて奈良県の行政なのではないか?それに6時間放置ったって、奈良県大淀町から吹田市まで、決して近いわけじゃなし、国循に到着した時刻を放置終了時刻だと扱うのは、恣意的になるにも限度ってものがあるんじゃないかと思うのだが。
奈良の妊婦が死亡 18病院が転送拒否、6時間“放置” -朝日新聞-
他紙記事へのリンク(Google参照)
出産で意識不明、18病院受け入れ断る…1週間後死亡 -読売新聞-
処置遅れて出産後に死亡 – 神戸新聞 –
意識不明の妊婦、18病院が転送拒否 8日後死亡 -産経新聞-
出産で意識不明、18病院が受け入れず…1週間後死亡 -読売新聞-
[分べん中意識不明]18病院が受け入れ拒否…出産…死亡 -ライブドア・ニュース-
転送拒否続き妊婦が死亡 分娩中に意識不明 – 中日新聞 –
他紙報道では、本件の最大の問題点が奈良県の周産期医療のリソースの少なさにあると、正しく認識されている。帰宅して読んだ紙面では、朝日でも、「放置」の語が削られ、奈良県の周産期医療にふれた解説記事がつけてあった。恐らくはこのウエブ記事に何らかの批判があっての修正であろう。
それにしても、脳内出血を子癇発作と間違った、って、なんか変な話だ。子癇発作の挙げ句に脳内出血したという繋がりじゃないのだろうか。そういう因果関係もあり得るっていう話を頭に入れた上で、この大沢病院横沢一二三事務局長はコメントを出しておられるのだろうか。

奈良の妊婦が死亡 18病院が転送拒否、6時間“放置”
2006年10月17日
 奈良県大淀町の町立大淀病院で今年8月、出産中の妊婦が意識不明の重体に陥り、受け入れ先の病院を探したが、同県立医大付属病院(同県橿原市)など18病院に「ベッドが満床」などと拒否されていたことがわかった。妊婦は約6時間後に約60キロ離れた大阪府吹田市の国立循環器病センターに搬送され、男児を出産したが、脳内出血のため8日後に死亡した。
 妊婦は、奈良県五條市に住んでいた高崎実香さん(32)。大淀病院によると、出産予定日の約1週間後の8月7日に入院した。主治医は高崎さんに分娩(ぶんべん)誘発剤を投与。高崎さんは8日午前0時ごろ頭痛を訴え、約15分後に意識を失った。
 主治医は分娩中にけいれんを起こす「子癇(しかん)」発作と判断、けいれんを和らげる薬を投与する一方、同日午前1時50分ごろ、同県の産婦人科拠点施設・県立医大付属病院に受け入れを依頼したが、断られたという。
 付属病院と大淀病院の医師らが大阪府内などの病院に受け入れを打診したが拒否が続き、19カ所目の国立循環器病センターが応じた。高崎さんは同センターに同日午前6時ごろ到着、脳内出血と診断され、緊急手術で男児を出産したが、8月16日に死亡した。男児は元気だという。
 大淀病院の横沢一二三事務局長は「脳内出血を子癇発作と間違ったことは担当医が認めている」と話した。搬送が遅れたことについては「人員不足などを抱える今の病院のシステムでは、このような対応はやむを得なかった。補償も視野に遺族と話していきたい」としている。
 実香さんの夫で会社員の晋輔さん(24)は「病院側は一生懸命やったと言うが、現場にいた家族はそうは感じていない」と話した。生まれた長男は奏太ちゃんと名付けられた。実香さんと2人で考えた名前だったという。

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