訂正記事

さきの朝日新聞の記事には訂正記事が出た。およそ医療関係の報道に訂正記事が出たのを初めて見たように思う。いかなる内容であれ、訂正記事が出たこと自体は大きな進歩だと思う。しかもその記事内容も謙虚な書きようで、他分野で見かけるアリバイ的なそれではなかったように思えて、好感を持った。
この訂正記事は決して本ブログの記事がきっかけになったわけではなく(当たり前ですが)、朝日の取材を受けていた当のNICUから相当に厳しい抗議がなされての結果である。
その訂正記事を読んで、しまったと臍を噛んだのだが、「三日三晩」という表現は元記事には使われていない模様であった。「三晩」が余計であった。陳腐な表現だと腐しておいて、実は陳腐なのは自分のほうだったということで、我ながらお粗末であった。
この点については朝日新聞に、とくにくだんの記事を書かれた記者氏には深く、お詫び申しあげたい。およそ文筆を生業とする諸氏にとって、表現が陳腐だというのは相当な侮辱であろう。礼節を欠いたことをしてしまって、大変に申し訳ありませんでした。むろん大朝日に比べればこんなブログなど蟷螂の斧で、朝日新聞を対等に見ての謝罪記事など噴飯ものかもしれないが、しかし私は「自分は弱い立場なんだから強い相手には理不尽なことをしても許されるんだ」みたいな根性を好まない。ここは真っ当に、お詫びさせて頂きたい。
また読者諸賢にも深くお詫び申し上げます。いい加減な記事を書いてしまいました。本件で当ブログ全体の信頼性が損なわれたと思いますが、覚悟して甘受致します。多くの方々に真摯な御反響を賜りましたので申し添えますが、決していわゆる「ネタ」「釣り」の意図があって誤記を装ったものではありません。単純に、ケアレスミスです。
元記事を読んでもやもやした気分であれこれ考えたことを、後になって記事に書いたわけですが、実際にブログ記事を書いた時点で元記事を直接参照しなかった。失策ですね。どうせウエブで読めるさと、元記事をスクラップせず捨ててしまったのが原因です。実際にはウエブには公開されず読めなかったので、記憶で書いてしまいました。記憶で書いたにしては居丈高な文章で、返す返すも至りませんでした。
図らずも、ネット時代も新聞は必要だという教訓にもなりました。ときどき各紙でキャンペーンしてますよね。考えてみればウエブ記事など刻々修正が入り旧版は破棄されるわけですから、批判する当の相手のウエブサイトを頼りに批判記事を書くってのは、ナイーブで危うい態度ではあります。「俺はこの元記事を読んで書いたんだ」と言えるような物的証拠を保存しなければならない。紙媒体はその点で捨てがたいです。たしかに、ネット時代も新聞は、あるいは正確に言うなら「新聞紙」は、ぜひにも必要ですね。
それはそうと、本当に修正するべきなのは、こういう美談を大げさに書いたら取材対象も悪い気持ちはしないだろうという認識なんですけれどもね。しかしそういう「認識の修正」は訂正記事じゃあ寸足らずでしょうね。

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