下っ端を脱して

ちょこっと出世した。NICU入院の赤ちゃんの主治医を決める立場になった。
これまでは、自分が引き受けていた赤ちゃんはみんな自分が主治医になるという心づもりで、入院処置をやってカルテを書いていた。それが、昨日入院の赤ちゃんで、初めて、他の医師に引き継ぐことを前提にした入院処置とカルテ書きを経験した。
大学病院みたいな人数の多い病院で研修してきた多くの医師にとっては、卒後数年で経験することかもしれないけれども、私はちょっと変な研修を経てまして。「たった1人の最下層の下っ端」という経歴が長かったのですよ。
数時間後に締切を切られた仕事をしている気分だった。特にカルテ記載に手を抜けなかった。主治医の自分が承知してればいいからとこれまでは省略していたような項目まで、今回はきちきちと書いて行く。むしろ普段よりも濃いカルテを書くことになった。それが意外だった。どうせ自分が主治医受け持ちでもないしと、そういう期間限定受け持ちのときは気合いが抜けるものなんじゃないかと、以前は漠然と考えていたのだが。
ときに仕事を引き継いでみるというのは、かえって仕事の内容を充実させる、よい転機となるのではないかと思った。
いちおう、管理職としては、当直中に入院の赤ちゃんは、当直明けの人には主治医受け持ちをさせないつもりでいます。重症児を入院させて当直明けも延々重症管理などという、わざわざ過労がらみのヒューマンエラーを呼び込むような真似は自分もしたくないし部下にもさせたくない。なにより、長男が就労するまでは職を失うわけにはいかないんでね。

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