中山成彬という人が陳腐な題材の失言を三連発して国交相を辞任した。題材に新味がなくても三連発で威力があった。ゴルゴ13で読んだ突撃銃の進化に、トリガー1回で3発の弾が出ますというのがあったが、やっぱり失言も進化して攻撃力を増すんだろう。
当直室でつけたテレビニュースにちょうど出たのだが、地元の県連の会長さんにちょっとは慎めと言われたその直後にまたも日教組云々と繰り返したこの人の芸風は、むかし客席のよいこのおともだちの「後ろ、後ろー!!」という絶叫にまったく耳を貸さなかった志村けんを彷彿とさせた。
こういう失言というのは意図してやるんだろうか、それともうっかりやるものなんだろうか。システム的な考慮が必要なヒューマンエラーなんだろうか。それとも、何かほかの重大なことから目をそらすなど隠された目的のことなんだろうか。あるいは、堅い仕事をじっくり勤め上げてきた初老の男性がとつぜん近所の大型ショッピングセンターで安物の鍋を万引きして捕まるという類のお話なんだろうか。
空床はゼロですが戦後教育のせいではありません。
