中一日で三連の当直の2回目が明けた。今回は午前1時半ころ寝付いて、5時頃に外来で1回起こされて、次に7時に起こされたのでそのまま起きていた。2回か3回か電話だけで済む用事で起こされた記憶もあるが何時頃だったかは確かめなかった。まあ寝られた方じゃないかと思う。
でも昨日寝る前からすでにかなり疲れていることは自覚できた。疲れているときには腹を立てやすくなる。赤ちゃんの泣き声がうるさく感じられる。しゃべる内容にまとまりがつかなくなって説明が長くなる。親御さんとのやりとりに無用のため息を挟んでしまう。鑑別診断の想起が遅れる。事故や紛争のすれすれだ。リタイアは定年で辞めるか過労死で辞めるか(二階級特進なんてするのかな)と思ってたけど、深夜の外来で泣きわめく幼児の横っ面をおもわず張って懲戒免職、という第3の道があるようだ。
まあ一番むかっ腹がたったのは、NICU朝の回診で土曜夜に入院した赤ちゃんのプレゼンを求められたときだったですが。止まったり呼び出されたりして3連夜病院で過ごした朝に、この子の存在を今朝になって知る面々に親切にもご説明を申し上げなければならんのかと。たぶん顔色が変わったのだろう、この子を搬送してきた若手がさりげなく僕が主治医ですからと変わってくれたので上司の横っ面を張らなくてすんだ。如才ない若手はありがたいものだ。
午前7時の救急来院にどういう意義があるのか、診ていてよくわからない。あと2時間もすれば時間内の正規の外来も開くのに、どうして医師も看護師もまず確実に寝不足であるにきまっている時間帯にあえて受診なさるのだろう。そこに危険性を感じられないんだろうか。それともそのリスクは我々医療提供側が全面的に負うべき事であって受診者側の関知するところではないのだろうか。
しかしそのリスクも覚悟であえてこの時間に受診しないと生活にならないというお家もたしかにあるし。市バスの運転手のお父さんが早出の前に子どもを診てくれと夜明けがたにお子さんを連れておいでのときにはもう返す言葉もありませんでしたが。
だいたい今日のようにその「時間内の正規の外来」をやってるのは当直明けの私なんて日だと、やっぱり午前7時のほうが9時より安全だったようにも思えたりして。
空床1/1のまま。全体に軽症だけど人数が多い感じ。でも京都市内の他施設もたいてい空床があるようすだから2/2にしなくてもそれほど支障はなかろうと。今日は寝せてください。明日も当直ですから。
