この39秒はシュレクが第15ステージでチェーントラブルで遅れたときに、コンタドールが奪ったタイム差とまったく同じ。つまり、もしあのステージで2人が同タイムでゴールしていたら、現時点での総合タイムで並んでいたことになる…
昨日のツール・ド・フランスは実質最終ステージで、個人タイムトライアル。アンディ・シュレックとの死闘を制したアルベルト・コンタドール君が勝利を手中にした。感涙にむせぶコンタドール君の姿が印象的だった。
その勝利を祝福するヴィノクロフ、意気消沈したアンディを励ますカンチェラーラ、ともに、若く優秀なエースを暖かく見守る年長者の姿として好感を持った。とくにヴィノクロフは見かけがなんとなく陰険で、ドーピング疑惑のあった人でもあり、なんとはなく悪い印象を持っていたのだが。ランスも昨年、あんなふうにコンタドール君を励ましてやっていたら、名声がさらに高まっていたろうにと思った。