長野へ行ってきた

長野県で開催された新生児関連のフォーラムに参加してきた。

専門のイベント屋さんが関与しない、医療者と企業との手作りが売りの会だった。ご苦労を頂いた皆様に深謝しつつ、ありがたく勉強させて頂いた。

しかし新幹線・中央本線大糸線でテツの旅を満喫した勢いかもしれないが、有り難く勉強しつつも、こういう会のあり方には、愛好者が動態保存するSLの保存鉄道じみた印象をぬぐえないなと思った。運行に当たる皆様のご尽力には深謝しつつ、乗って到達する先の見晴らしの良さには感激しつつ、それでもなお、これは蒸気機関車だよなと思った。

エネルギー効率が悪く、小回りがきかない。走らせる前には長時間かけて湯沸かししなければならないし、走らせる間も石炭の投入具合にまで気を遣わないと出力が得られない。運用しておられる方々のご苦労のありがたさを否定する意図はないが、しかし、そこまでしなければならないシステムをそこまでして運用しておられるというところに、保存鉄道の運行に苦労しておられる愛好家の方々に対するのと同様の印象をもってしまうこともまた、正直なところである。

業界を前進させるあり方として、こうした学術集会という蒸気機関車的な方法を主眼とするのは、多少まだるっこしいような気がした。それじゃあ代案として何かできるのか?と聞かれても辛いんだけれども、いったいそう聞かれたときに、どういうあり方を理想として目指すのか、蒸気機関車を脱却して目指す先のシステムは、メタファーとして何に例えられるものなのか、そこから考えるところかなと思った。