昔、隣町の高校に通ったのだが、近所に中学時代の恩師が住んでおられた。部活の練習で休日に登校した折、路上で恩師にたまたま出会った。立ち話をしていた際に、部活の部長が通りかかった。部長ですと紹介したら、それはそれはyamakawがお世話になっておりますと、高校生を相手に深々と頭を下げてくださった。それがとても嬉しかったことを覚えている。また初老の中学教諭が高校生に頭を下げる姿がとてもかっこうよく思えたこともまた、よく覚えている。なるほど、人に頭を下げるのはこうやるんだと思った。今も、できるだけ見習うようにしている。
恩師には色々習った。しかし社会科という教科の宿命的なもので、当時習った知識はすでに時代に遅れてしまった。今となってはこの教訓が、彼に習ったなかで最大の教訓かも知れないと思う。