アナキンさんにはアナキンさんのご事情というものが

スター・ウォーズのエピソードIVとVを観た。ダース・ベイダーがたいへん魅力的に思えた。昔観たときは単なる悪役にしか見えなかったが。エピソードI〜IIIを観て彼の過去が分かったためか、あるいは私が年をとってものの見方がかわったためか。

エピソードIVでの彼はじつに頼りがいのある上司だ。率先して働くし、部下への言葉のかけかたもいかにも宜しい。レーアをとらえた時も、なるほどそれとなく彼女を庇ってたんだなと、今回はじめて腑に落ちた。予想外にいいやつじゃないかと思った。

エピソードVではたしょう酷薄な面が目に付いたが、息子を必死で探してたってことか。しかしやっと会えた息子に、ともに銀河を支配しよう云々と持ちかけたあたりは、父と名乗った直後のふたことめがそれかよと突っ込んでしまったが。なるほどダークサイドに墜ちるとはこういうことかと思った。

先日、NICUの若いスタッフが親御さんに関して批判的な意見を言った折に、いやいやこれまでの来し方とかご事情とかあるんだからとたしなめたのだが、まさか彼女も部長が念頭に置いてるのがダース・ベイダーだとは思いもしなかっただろう。

もうちょっと年をとったら、今度はパルパティーンとかヨーダとかに感情移入するようになるんだろうか。