特別支援学校の課外活動でやってる和太鼓の舞台が、卒業前なんで今日が最終らしい。山科まで舞台をのぞきに行ってみたら、ソロなんかとってて以外にやるなと思った。そういえば俺も高校の吹奏楽部では課題曲に2小節だけソロがあったな。親子で似たようなことをやってるんだなと思った。
舞台は障碍児教育の流れじゃなくて、地域のいろんな演芸活動の合同発表会の一演目みたいな様子だった。落語で長屋の面々が長唄やったりする伝統の延長なんだろうかと思った。さすが都はいろいろと文化活動も盛んなんだな。
まっすぐな道でさみしい
学校へ行く意味・休む意味: 不登校ってなんだろう? (どう考える?ニッポンの教育問題シリーズ)
不登校をめぐって、教育制度の変革や就学進学の率の変化など歴史的経過を主に論じている。いろんな歴史を知らないまっさらな頭の子供が不登校について考えるにはよい本だろうと思う。「なんだってこんなことになってしまったのか」系の本。「それでけっきょくどうなってるのか」の話はあまり書いてない。まあ、それはまだ本当のところ分からないんだからしかたない。
Oxford Bookworms Library 4 Silver Sword 3rd
じっくりYL3台でとどめて英語多読を重ねてそろそろ90万語ほどになる。だいぶ英語と意識せず文意が頭に流れ込んでくるようになった。
本書は割と重い内容だった。第二次世界大戦中のワルシャワに住んでいた姉弟3人が、ドイツ軍に連行され生き別れになった両親と再会するべくスイスへ旅するというもの。彼らの両親がスイスで待っているかもしれないという情報をもたらした孤児とともに、4人で旅の苦労を重ねる。日々の食料の苦労はもちろん、姉弟の男の子は呼吸器疾患(たぶん結核)持ってて最後にはほとんど歩けなくなってるし。ポーランド難民は本国へ送還するのが連合軍の方針らしく、捕まらないようにしなければならないし。パスポートも査証もない子供たちがスイスに入国できるのかどうかもわからんし。
もともと児童書なんだろうと思う。困難な状況なんだけど基本的にハッピーエンド。だけれども、旅程で農作業を手伝ってしばらく食わしてもらったドイツ人農家の老夫婦の、二人の息子が二人ともドイツ軍の兵士として戦死してたりする。双方の重い事情と和解。それでも老夫婦は子供たちの行程を手助けするし、役人も彼らがポーランド難民だと知ってるんだけど「いいか、ポーランド難民は本国に送還しなければならん。ついては明日の昼ごろ連行に来る。明日来るからな。明日だからな。逃げるんじゃないぞ。ぜったい逃げんじゃねえぞ」みたいに、要するに今夜のうちに逃げろと言外に言い置いて去ったりする。
こういう、状況は苦境だけど基本的に世間は善意で動くから諦めるなという物語をたくさん聞かされて育った子供はタフに育つだろうなと思う。魔法で救われたり秘められた希少な才能が突然開花したりするような物語よりは、よほど。