クロスバイクのタイヤ交換

 もう3年ほど使ったことになるのか、街乗りに使っているクロスバイクのタイヤがそうとうひび割れてきたので交換。頑丈でパンクしにくいとの評のあるものにしてみた。これまでは軽さ重視でマキシスのデトネイターフォルダブルを使っていたが、この自転車を使って往診に出るようになって、道中でのパンクを忌避しなければならない度合いが高くなった。
 
 古いタイヤとチューブを外したら、ゴムの材質が変化したのか、タイヤ内面とチューブ外面が互いにべったりくっついていた。何にしてもそろそろ替え時だったなとは思った。

 ビードが固くてなかなかリムに入らんというレビューを多く目にしたが、そうでもないやなと私は思った。こんなもんじゃないかな。手のひら側にゴムの滑り止めがついた軍手をして作業するので、握る力が効率よく伝わるのかもしれないが。

 慣れない作業で時間も取られたし、今日は行くところもないしで、試し乗りは明日以降。

Panaracer(パナレーサー) リブモPT [W/O 700x28] RiBMo Protex F728PS-RB-B

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普通の人々

普通の人びと―ホロコーストと第101警察予備大隊

普通の人びと―ホロコーストと第101警察予備大隊

  • 作者: クリストファー・R.ブラウニング,Christopher R. Browning,谷喬夫
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1997/12
  • メディア: 単行本
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 ナチが政権を取る前の時代を知っている、ということはナチのもの以外の価値観を知っている面々が、ポーランドの占領地でのユダヤ人虐殺を命じられる。最初こそ心理的におおきな抵抗を感じるが、そのうち積極的に作戦に参加するようになる。ユダヤ人が住む街や村へとつぜん押しかけ、非常線を引き、ユダヤ人を市場などにかり集め、近くの森などへ連行し、射殺する。歩けない者はその場で射殺する。ユダヤ人の隠れ家を掃討し、発見次第射殺する。諸々。

 当初は指揮官自らが動揺を隠せず、部下にも、耐えられない者は申し出れば参加しなくて良いと告げたりする。じっさい、虐殺の命令を拒否したからといって厳罰にってことはなかったらしい。単に他の仕事を割り当てられただけだったんだと。あるいいはできませんと申し出るほどの思い切りがなくても、なんか適当にごまかしたり、もうダメだと離脱したりする者もあったけど黙認されてたとのこと。でもそういう忌避を貫くのはしだいに少数派になっていく。

 虐殺は親衛隊だけの仕事だろうと漠然と思っていたのだが、抹殺するべき人数が多すぎて、親衛隊だけでは手が足りなかったとのこと。もう若くなくて最前線に送るには老兵に過ぎる世代を徴収して、占領地でのユダヤ人虐殺に充ててるんだけど、その世代はナチ以前のドイツも知ってる世代である。ナチ以前の世間知もあって、招集以前には職業にも就いてて、その職業もべつにナチの支持層でもなくて、そんな中年世代。

 なんだかなあ。ちょうど俺世代じゃないかと思う。俺は拒否できるかな。招集されて行った先で、実はずいぶん辛い仕事でこれから民間人を女子供含めて皆殺しにするんだが、それがどうにも嫌でダメだという人は申し出れば良いよと指揮官に言われる。指揮官自身もずいぶん辛そうにしている。そこで一歩踏み出して、俺抜けますと言えるかどうか。