うちの病院はもうダメなんじゃないだろうか

生まれたての超未熟児を夜通し診ていた当直明けの早朝、困り果てた感じの当直看護師さんから電話が入った。「大人の患者さんなんですけど・・・・」救急へ行ってみたら男性が発汗だらだらで寝ておられた。うちの病院の改装工事の作業中に倒れられた作業員の方だと言うことだった。
看護師曰く「内科当直医が引き継ぎ時間前に帰っちゃったんです。」
はあ?と絶句しながらも、いかにもしんどそうな作業員の方や心配げな同僚の方たちの前では、その糞医者の舐めた態度に悪態をつくわけにもいかず、いかにも私が救急担当医ですって顔をして診察にかかった。バイタルサインを確かめて、それから何するんだっけ・・・ここまで本格的な成人救急を診るのは何年ぶりだろう。血糖が70だし正常だね、と考え初めて我に返る。成人で70はそりゃ汗の一つもかくわな。70が正常なのは新生児だわ。ああだこうだと時間を稼いでいるうちに、知らせを受けて急いで駆けつけてきてくれた外科の日直医に引き継ぐことができて、なんとか病院の面目は保った。
それにしても・・・当直の上がりの時間を待たず引き継ぎも無しに帰るなんて、そんないい加減な医者に一般当直を任せなければならないほどうちの病院は逼迫した状況にあるのだろうか。当直看護師はできた人で、非常勤の先生ですからと庇っておられたが、非常勤だろうが研修医だろうが関係ない。当直したら後任者に引き継ぎをするのが責任じゃないか。
なにより患者さんにご迷惑をかけた。俺たちはこんなヘボ病院のために京都の暑い夏の盛りに汗水流して(おそらくは患者さんは熱射病だった)しんどい工事をやっているのかと見せつけられたら仕事の気力も萎えるのではないか。やってられないですよね。
まあ、そんな糞医者の診療能力なんてたかが知れているし、NICUからたまに出てくるだけの私よりヘボかもしれんけどさ。