お父さんのエプロン

妻が風邪で寝込んだので昨日は夕暮れ時に家事をしにちょこっと帰った。どうせたいしたものは作れないんだが、がさがさと慣れない料理をして、夕食後に病院へ戻った。町内に勤め先があるとこういうときは便利。
しまい込んであったエプロンを久々に出してくる。家事が終わり次第病院に戻るつもりでいるから背広のままである。さすがにエプロンは必須。娘がお父さんのエプロンなんて初めて見たと目を丸くしていた。娘の記憶にないって事は、自分はエプロンをするような家事をしなくなって何年経つんだろうと、遠い目になる。それはつまりそのころから、息子の自閉症にそれなりに折り合えて、家の中が落ち着いて、家事が妻の専業主婦仕事で間に合うようになったってことなんだが。
夕暮れ時にちょこっと帰るって、昨日は水曜日なんだから午後1時には帰ってしまってもよかったと言えばよかったんだけれども。それを許さない事情ってのは確かにあって。家で妻が発熱して寝てるっていっても、病院には発熱したうえに人工呼吸中の子が居たりするわけだから。
今日は当直。家で大丈夫なんだろうかと思ったが、まあ何とかするだろう。娘もレトルトパックのカレーを茹でるくらいの事はするし。