米大統領選の本命オバマ氏を日本の小浜市が応援しているというお話。いったい長崎県雲仙市の小浜温泉はなにをしておるのか。しっかり出遅れているではないか。彼の地を選挙区とする久間章生代議士が、県民の猛反発を覚悟で原爆仕方なかった発言までして米国にしっぽを振って見せたというのに。
やっぱり民主党の代表選びに噛むのはまずいのだろうか。
カテゴリー: 日記
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小浜温泉は何をしているのか
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益富地学会館など
娘が鉱物に興味を持っているので益富地学会館という博物館へ行った。ビルの1フロアに鉱物標本がぎっしり並べてあって、娘は熱心に見学していた。私は正直なところ何が面白いのか今ひとつ分らなかった。何万年の単位で語られても新生児科医にはいまひとつピンと来ない。ただ標本の説明が万年筆で丁寧に手書きされていたのに好感を持った。こういうものも好きな人はずいぶん好きで熱意を注ぎ込むんだろうなと思った。重炭酸ナトリウムと塩化ナトリウムの結晶なんていう標本もあって、これはメイロンの結晶かなどと思いながら眺めていた。
烏丸通りを南下すると京都漫画ミュージアムというのがあって、ここでも娘は至福の時を過ごしたようだった。さすがに鉱物よりは漫画のほうが私もまだ理解できた。さすがに娘と行くと青年漫画フロアには行きにくくて少年漫画のフロアでうろうろして、さいとうたかをの日本沈没や新谷かおるのファントム無頼を読んでいた。ここはもとは小学校だった建物らしいが。でも里帰りしてみたら母校が漫画図書館になってたってのは卒業生としてはどうなんだろうと思った。廃墟になっているよりはましかな。 -
クラシック2題
当直明けに、ケーブルテレビの再放送を録画してあった「のだめカンタービレ」第5話を見ていたら、オーケストラの演奏中のホールに主人公が着ぐるみ姿で駆け込むシーンがあって、もと吹奏楽部員の夫婦ふたりでのけぞってしまった。なんじゃああこりゃああ、と松田優作風に。演奏中にあれをやられて一糸乱れないってのは凄いオーケストラだなとは思ったが。私なんか外来診療中に電話がかかってくるだけでペースが乱れてしまうのに。
原作ではちゃんと間に合って最初から聞いてるよというのが妻の言。だってのだめはあの直後にラフマニノフのピアノ協奏曲の二番を弾き通すんだから、最初から聞いてないと楽譜の読めない彼女には無理じゃないかと。あんなバカをするから、のだめのせいでマナーの悪いにわかクラシックファンが増えたなんて言われるんだと。常識を無視してる以前に原作の読み込みも足りないってことか。テレビの奴ら漫画をも舐めてないか?いや医療を舐めてるってのはよく知ってるけどね。
和むつもりが険悪になってしまったので、妻がもう一つの録画を出してくれた。これは実際の演奏会で、マーラーの交響曲の8番だった。「千人」は聞いたことはあるが見たのは初めてだ。いや画像的には迫力満点ですね。じっさいのところ何人いるのかは日本野鳥の会のひとでもいないとよく分らないけれども。音楽としては、正直なところ私の理解の限度を超えている。まとまった一つの曲だとすら、今ひとつ納得できないでいる。ほんとうに千人も出す必然性があるのかどうかも。興行的な趣向で「千人でやってみたかった」みたいな24時間テレビ的な乗りだったのかもしれないね、なんて素人コメントをしてみたり。でも最後に聞いたのは20年ほども前なのに、それでも曲のかなりの部分が記憶に残ってた辺りは、さすがマーラーだと思った、とフォローしておく。 -
いわゆる
帰って居間のこたつに入ってほっとしていたら、隣室のテレビのニュース番組で、大阪府だったか大阪市だったかが、域内の260ほどの救急指定病院に対して、救急患者の受け入れを促す通達を出したとか言っていた。音声を聞いただけだったが、「いわゆるたらい回し」「いわゆるたらい回し」と、俺が言ってるんじゃないもんねという意味の枕詞である「いわゆる」をつけりゃあ免責されるくらいに思ってたらい回したらい回しと連呼するもんだから、肝心のニュースがよく分らなかった。
いやしくも報道機関なんだから「いわゆる」なんてつけるような言い訳がましいことをせず、堂々と自分の責任でたらい回しと断言するか、あるいは自前のもうちょっと穏便かつ適切な表現をつかうか、どっちかにすればよいのにと思った。そんなことだからいわゆるマスゴミだなんていわれるんだよなと思った。
しかしこたつの中で大阪も大変だとか言っているのは、周産期に関わる私の立場としては、おそらくは米国の農業崩壊のニュースを聞いて米国の人らも腹が減るだろうな大変だと言ってるような愚かさなわけだが。京都の救急は、少なくとも周産期部門は、大阪におんぶにだっこなのだから。京都のみならず奈良も和歌山も滋賀も、おそらくは兵庫も。
なんだかんだ言って大阪というのは凄い土地で、まわりじゅうの府県であふれた搬送依頼をブラックホールのように吸い込んでくれてきた。その大阪が崩壊するときは近畿一円みな共倒れだと思う。大阪がもう他府県は受けられませんと鎖国したらと思うとぞっとする。さらに進んで大阪から難民的に母体搬送や新生児搬送や、さらには一般のお産までがあふれ出てくることになったら、とうてい近畿では受け止められない。その余波がどこまで広がることになるやら見当もつかない。 -
ニュース2題
本日の夕刊には橋下大阪新知事が人件費削減に言及した記事と、東京地裁がマクドナルドの店長は管理職にあらずという判決を出したという記事とが並んで掲載されていた。
朝日新聞大阪本社の夕刊4版1面が伝えるところによると、警察官や教職員も含めた今年度当初予算の人件費は9300億円。1割カットしても府債発行額の半分にもならず、私学助成や医療費助成も含めた大幅な予算の見直しが必要になる。
橋下氏はこうした財政再建策について「それを言い続けて選挙に通った。職員も選挙の重さを感じてもらわないといけない」と強調。マニフェストに掲げた出産・子育て支援策などは「もちろんやる。足りなければ人件費を削ってもらう。それが選挙だ」と語った。出産・子育て支援策はおおいにやっていただきたいところではあるが、その財源が足りなければ(って足りないのは既成の事実なんじゃないか?なんぼ大阪府ったって金があるのに出産・子育て支援に回してなかったってことがあるのか?)人件費を削るって、それで例えば大阪の府立病院の小児科や産科医師の給料を削るってことにもなるんだろうか。たとえば府立母子医療センターの医師はみんな管理職だから残業代も当直手当も無しだとか言われたら大阪の周産期医療が崩壊しますが。あるいは府立病院の夜間小児救急は全員タダで受診できるけどその財源のために医師当直手当は一切なしです、とか。果ては府立の病院は救急からいっさい手を引くから後は大阪市ほかの市立病院やら民間病院でやってね、とか。
現状でもそうなんだよ、とか言われるかもしれんような気がして怖いが。
そういう新知事のご意向を伝える記事の傍らに、マクドナルドの店長を管理監督者とみなして残業代を払わないのは違法だという判決の記事がならぶあたり、まだ世の中も捨てたものではないなと思わされた。そりゃまあ医者とマクドナルドの店長は違うかもしれんが、管理職だから労基法の埒外なんだよという扱いをうけがちだったことは変わらない。これだけ医師不足が叫ばれ医者の取り合いで病院が躍起になっているご時世に医者の超過勤務手当を出し渋るようなお馬鹿な病院があるのかどうかとも思うが、絶対あり得ないとも言い切れないところがこの業界の恐ろしさで。
絶対あり得ないとも言い切れない、というお題でもう一つ気になるんだが、この橋下という人の風貌とかこれまでの言動とか、これから大阪府立の病院でなにか医療事故があった場合に脊髄反射的に医者や病院を糾弾する側に回りそうな気がする。申し訳ありませんと謝る側に自分自身が立ってるんだということを思いつかないんじゃないかという気がする。直接知りもしない人について根拠の薄い印象を書き連ねるもんじゃないとは思うが、財政再建に関する発言のスタンスを見ていても、何とはなく、その危惧をここに書き記しておくことは意義なしとしないように思える。
って、私のほうが政治家みたいな言い方になってますが。こどものせいじか日記、ですか? -
すごい駅
ナレッジエンタ読本3 すごい駅! (ナレッジエンタ読本 3)
横見浩彦(JR・私鉄全線全駅下車達成者)×牛山隆信(秘境駅訪問家) / / メディアファクトリー
ISBN : 4840121052
当直が明け、近所の本屋で買ってきて読んだ。私もまたどちらかと言えば車両よりも駅や路線にこだわる傾向のあるテツなので、この二人の対談は大いに面白かった。
またこれは何と「濃い」二人であることか。彼らの鉄分の濃さ、これ以上の濃さとなると小松左京描くところのアパッチ族にしか求め得ないと思われる。
横見さんはとっくに世間一般を超越した次元に居られるのだが、彼の発言に、まだ世間にしっかり軸足を置いておられる牛山さんがつっこんで行くのが、尊敬したような茶化したような感じ、サークル活動にはまって留年した先輩を2回生の後輩がからかうような感じで、よい味を出していた。横見 この駅には少なくとも1人だけ、ちゃんと利用者がいるんだよね。僕が降りたときにも会いましたから。隣の奥白滝駅なんかは利用者がいなくなったからなくなっちゃったけど。ここは定期利用者がいるために廃駅を免れているんじゃないかと。
牛山 それは貴重な駅であり、貴重な人ですね。どういう駅なんだろうと思う。どういう経緯でそういう土地に人が住み着き、どういう経緯でそこに鉄道が引かれ、やがては利用者1人だけ(ちなみに朝に下りが1本、夕に登りが1本しか止まらないそうな)となる、その駅の歴史とかその周辺の地理や歴史とか、どういう土地なんだろう。
たぶん小児科医という稼業は絶対に成立しない土地なんだろうけど。ましてNICUなんてね。 -
火の粉は我が身に
「新生児集中治療室の満床対策、病床移行の調整役配置」なる記事が朝日新聞に報道されていた。救命救急センターのときは冗談半分に眺めていたが、まさか本当に調整官の手法であれこれの問題を解決にかかるとは思わなかった。しかもその火の粉が真っ先に自分に降りかかってきた感じで、あんまり冷笑的な世渡りしてると罰が当るんだなとすこし反省した。
それにしても、こんなこと考える人は、ちとテレビの見過ぎなんじゃないかと思う。水戸黄門とか八州廻り桑山十兵衛とか。たまたま巡回してきた偉い人が遊び人の親父にカツを入れて悪代官を土下座さすなり斬り殺すなりしたら世の中が上手くいくようになるんだとか、そういう時代劇を宿題しながら観て育った誰かさんが立案したお話のように思える。いや、世の中って「かっかっか」と笑って終われる一話完結ものじゃありませんよ。わかってますか?
隣の宿場まで来た縮緬問屋のご隠居の正体はかなり剣呑なお人らしいぞとか、そういう情報もまわらなかったのかな。あの時代は。
八州廻りが病院に乗り込んできたとて、いったい何をどう調整するつもりなんだか、私には見当も付かないんだが。受け入れ先に想定されているらしい重心施設なんてNICU以上に空きのない施設だしねえ。結局はお上のご威光と許認可権をもって、君のところのNICUは長期入院が多すぎるから退院させて「在宅医療を推進」させなさいと圧力をかけてくるだけなんじゃないかと、ちょっと身構えてみたりもしているんだが。
まあ、いきなりそこまで無意味に意地悪なこともしないだろう。たぶん、まずは、看護協会の偉いさんやらに、在宅人工呼吸の患者さんの痰を学校の先生でもヘルパーさんでも吸引して宜しいと納得させるような調整をなさるんだろうな。 -
新しい超音波診断機
心エコー機の新しいのを入手した。内科で余ってたロースペックな機体に、10MHzのプローべを買ってつけてもらった。ロースペックったって画像はじゅうぶんにきれいだし、サイズが小さくて小回りが利くから保育器のまわりでも使いやすいし、電源を入れた後のシステムの立ち上がりも速いからなお宜しい。
昔のエコー機はROMから起動していたので電源を入れて20秒ほどで使えたが、最近のはハードディスクから立ち上がるので、高級機だと電源を入れてから検査ができるまで分単位の待ち時間が発生する。検査室に据え置きで患者さんのほうが入れ替わる内科なら、それでも良いのだろうが、保育器の間をエコー機を押して歩かねばならぬNICUでは、それでは非効率なこと甚だしい。
俺らは1990年代初めの古い機体を使ってるのになんで内科には「買ったけど使ってないエコー機」なんてものがあるんだか、やや腑に落ちない感はあるのだが、なんだかんだ言っても老人医療は小児科に比べたら桁違いに莫大な分野だし、探せば心エコー機だってメーヴェのエンジンだって巨神兵の卵だって出てくるんだろう。貰えるものは有り難く頂いておけば、角が立たずによろしいのだろう。
加えて、たぶんNICUの診療報酬体系の特殊さが絡んでいる。NICU加算はけっこう高額だけど(1日あたり85000円くらい)、そのなかに諸検査の費用は込みだから、エコー検査を何件やっても上がりは変わらないんで、病院としてもNICUには新しい検査機械を買ってくれる動機づけに乏しいんだろうと思う。まあ、古い機体の回路が致命的に焼き切れないうちに新しいのを入手できたので、それでよしとしよう。
それにしても、古い機体はHPのSONOS1000なのだが、この機種を今に至るまで現役で使ってる病院ってあるんだろうか。平壌あたりまで探せばあるのかもしれんが。 -
正月が終わった
例年、病院勤務の小児科医にとっては、もういくつ寝るとお正月じゃなくて、正月が終わるまでにもういくつ寝られるだろうという繁忙期なわけですが。
ようやく、明日から通常営業です。
明けましておめでとうございます。 -
頑張れ長崎新幹線
例年、来年度予算が云々言われ出すと、整備新幹線がどうこうの話が出てくる。
故郷には長崎新幹線というものの計画があるという。路線図を見るとあんまり速くは走れそうにない。鳥栖から武雄温泉と諫早長崎間は在来線を活用、しかもフリーゲージトレイン使いますって、それはすなわち狭軌の在来線をそのまんま使うってことですかい?今のL特急と比べてどれほど速くなるのやら。
今なら新幹線を博多で降りてL特急かもめに乗り換えて長崎へ行くというのが標準コースである。博多駅は機能的に出来ているからそれほど歩く必要もない。今のままで十分便利である。列車のスピードが多少速くなったって、今は駆け抜けているも同然の鳥栖駅付近で車輪幅の変更のためにしばらく足止めとなると、これは面倒くさい。鳥栖駅の駅弁屋は喜ぶかもしれんが。長崎がまた遠くなりそうだ。
しかし遠くなると言うのが狙いなのなら、地域経済の浮揚のためには妙案である。なんせ帰省のたびに街金とパチンコ屋ばかり増えているような気がして、なんだかなあと心配ではあるのだ。
