カテゴリー: 日記

  • FZ20が届いた

    FZ20が届いた。明日NICUに持って行ってみるつもり。
    うちのNICUでは赤ちゃん一人一人に面会ノートと称するアルバムを作って、写真を貼ったり親御さんや看護師が書き込んだりしている。B6版のカードとバインダーでブログやってるようなもの。保育器に一人一冊ぶら下げてある。
    そのアルバムに写真を貼りたいのだが、NICUのデジカメが最近故障してしまった。撮るにはとれるがパソコンに取り込めないから印刷ができない。仕方なくチェキを使っているがランニングコストが高いこと高いこと。
    新しいデジカメには、薄暗いNICUで赤ちゃんを驚かさないようにフラッシュを出来るだけOFFにして撮りたいので、シャッタースピードや絞りがこっちで設定できるものが欲しかった。保育器の透明な壁越しに撮りたくもあるのでピントがマニュアルで合わせられることも必要である。赤ちゃんをバックに壁のキズを鮮明に撮影しても仕方ない。三脚を立てては邪魔なので手持ち撮影でも手振れしない機能が欲しい。あれやこれやでFZ20を奮発した。ウェブサイトの情報では一応の条件を満たしているはずだ。
    今日届いた機体を弄ってみた第1印象は、良くできた機械だということ。
    しかし、付属ソフトには呆れた。インストール時に使用許諾書を読むと、パソコン1台にしかインストールするなと言う。そんなものか?自分の携帯機とNICUの据え置き機と、両方にインストールしておきたいんだけどな。じゃんじゃん出先の至る所にインストールしまくって我が社のカメラで写真撮りまくって下さいってのが商売のありかたじゃあないかと思うが。主人公はカメラだろうに。

  • 大雪

    深夜帯に一回も起こされなかったので、よく眠れたなと思って当直室を出てみたら外は真っ白だった。この冬一番の大雪である。
    大雪と言っても積雪は深いところで足首程度だから、雪国の人にとっては鼻で笑う程度の可愛い雪なのだろうが、長崎に生まれた人間には、そもそも自然界に水が固体で存在すると言うこと自体が野蛮に感じられる。
    NICUには朝から日勤の看護師たちが出勤の状況を伝えてくる。出町柳でバスもタクシーも来ないとか、北区からのどこそこで渋滞で動けないとか。どうやら京都のドライバーは冬になっても必ずしも凍結路面対応のタイヤに換装するとは限らないらしい。そんな一台が立ち往生すると覿面に渋滞である。深夜帯の看護師たちは半ば覚悟を決めていたのか、淡々と日勤のはじめの業務までこなしていた。偉いものだと思う。
    同じ京都でも岩倉は市街地よりも雪深いので、岩倉からの通勤者はけっこう楽に来れたらしい。スタッドレスの四駆なんて乗ってるらしいし。
    外来も閑散としていた。お陰で小児内科の今月号をほとんど読んでしまった。

  • インフルエンザ流行ってますか?

    インフルエンザが今冬はまだ流行らない。このまま今年はおとなしくしているつもりなのだろうか。例年、冬休みが終わるとインフルエンザが猛威をふるいはじめるものなのだが。
    いつ第一波が来るかと不気味である。
    それらしい患者さんには迅速検査をさせて頂いているが、流行の初期には余程の典型的な患者さんでないと陽性には出ない。一撃で39度以上に発熱して頭痛と倦怠感が激しくて、下腿に筋肉痛があって、咽頭発赤は軽めで。それが大流行の末期には、どう診ても普通感冒だろうと思えるような非典型的な人までインフルエンザ陽性と出るようになる。毎年。
    やっぱり心の準備というものは私ら凡人には必要なので、自分の当直の夜にいきなり直撃ってのは厭だなと思う。
    出勤してみたらNICUに新しいコンピューターが入荷されていた。いろいろ書類を書いたり症例検討用のスライド作ったり赤ちゃんの写真を保存したりするやつ。先代のiMacボンダイブルーはしょっちゅう熱暴走していたが、今回はDellのDimension4700Cである。ミドルタワーに冷却ファンがぶんぶん回っている。これで作業中にぶちっと切れられなくてもすむようになった。

  • 本当にやりたかったこと

    日曜日に「プラネテス」1~4巻を読んだ。(プラネテス公式サイトこちら)
    今日は知っておきたかったことを読んだ。
    自分が何か忘れかかっているときには不思議にそれを思い出す良縁に出会う。
    私は割と幸運な人間なのかも知れない。

  • 娘が足を折った

    足をひねって腓骨の剥離骨折だそうな。
    昨日は当直だったから怪我をしたことさえ知らなかった。朝から整形外科の外来担当医に電話を頂いて、ギブス固定しときましたからと知らせて頂いた。剥離骨折にギブスまで要るのかとの論点はあろうが、しっかりした固定はすべての処置の基礎だと思うから、その当否を云々する意思はない。それにしてもどんな折れ方をしたのだろうと手の空いた折りにエックス線を見てみたが、剥離した骨片がきわめて微細で、整形外科医が書き込んだマークがないと全く分からなかった。こりゃあ俺が診ても診断つかんぞ。やれやれだ。昨日の夜のうちに救急に娘が来ていたらお父さんの面目丸潰れだった。
    うちの小児科部長は小児外傷症例の9割は小児科医で間に合うが持論で、小児救急のプライマリはすべて小児科医が診ることになっているが、改めてプライマリ・ケアの難しさを思った。外傷も何もかもとりあえず引き受ける現状の方針が正しいのかどうか。
    とりあえず、娘は3週間のギブス固定。当面は御転婆も出来ず読書三昧である。

  • 映画

    新京極の弥生座で「犬夜叉」と「ハム太郎」みてきました。娘と一緒。あと何年かすればお父さんと一緒なんて絶対厭だと言いはじめるんだからと妻に言われました。そういうものか。
    ハム太郎では松浦亜弥さんが大活躍でした。声優さんの中でも一番台詞多かったんじゃないかな。ハム太郎よりも台詞多かったですよ(ロコちゃんより多いのは当然ですね)。上手でした。松浦さんのファンなら彼女の声に浸りに行ってもよいのじゃないかと思います。
    子ども相手でも直球勝負で言いたいことをきちんと伝える映画って良いなと思います。教育のためとか啓蒙のためとかではなく、制作者が本当に伝えたいことを子どもの目を真っ直ぐ見て伝えようとする映画だったと思います。2作とも。そういう「真面目さ」を私は昔からずいぶん茶化してきましたが、大事なことだよなあと今さら思います。おじさん化してきたのでしょう。
    おじさん化といえば、ハム太郎に出演するまいど君の親父ギャグなど、ファンには「お約束」のシーンはいくつも出ていたのですが、最近そのマンネリに素直に笑えるようになってしまいました。そのうちバナナの皮で転ぶギャグを見ても笑えるようになるかも知れません。かなり危機的におじさん化してます。大人になりきらないうちの「おじさん化」ってのが危機でなくて何でしょう・・・そのうち「演歌っていいよなあ・・・」とか言い出すかもしれません。
    帰り道、お腹が減ったねと言ってピザ食べ放題屋さんに寄ってきましたが、こういうときこそ「大人の行く店」にきっちり寄って娘の度肝を抜いておかないと中学生くらいになって親を舐めだしたときに同級生の彼氏の小遣い程度で行けるデートコースで舞い上がっちゃうことになるのかなとか、後で思いました。
    頭が寒いよねと新京極の帽子屋で毛糸の帽子を新調しました。頭蓋骨の下に大腿骨二本ぶっちがいの海賊マークの帽子もあって、松本零士さんみたいで良いなあと思いました。ただ病院にはかぶって行けませんよね(医者がそういう帽子かぶって出勤してきたら引くよね)。「ブラックジャック」って海賊旗という意味もあるんだからという言い訳は通じないよね。

  • 寒さに強い自閉症児

     11時近くに帰ってみると息子がまだ起きていた。夕寝をしたなり目が冴えてしまって寝付けないらしく、布団の中にサイボットを持ち込んでドライバーでこちょこちょ弄っていた。
     この冬の夜にタオルケット一枚しか掛けていないから、さすがにそれは寒かろうと布団を掛けてやるのだが、怒ったように蹴り剥いでしまう。彼は妙に薄着である。この真冬に学校へ行くのもTシャツで行こうとする。長袖を着せると腕まくりして帰ってくる。上着を着せても脱いで手に持ってくる。
     ヨーロッパには、浮浪者じみた生活をして無欲清貧さで当時の人々の尊敬を集めてはいたが現代の目で見ればどうも自閉症だったんじゃないかと思われる人の記録があるという。うちの息子みたいな暑がりな体質だったのだろうかと思う。でも向こうの冬の寒さってただ事では無いらしいし暑がり寒がりで説明できる話かどうかよく分からない。そういえば食事も息子は自閉症のこだわり行動的な偏食もあって毎日同じものを喰って満足しているので、知らない目で見たら無欲で清貧に見えないこともない。
     サイボットは作ることはもの凄く手早く毎号のパーツを作るのだが、次のパーツが届くまでに弄り倒すものだからまともに動いているのを見たことがない。このあいだ、「動くのかそれ?」と聞いてみたら、持って遊んでいたサイボットを床において押して見せて「手で動く」と答えたから本人もたぶん見たことがないのだろう。

  • 仕事始めマイナス1日

    今日は自宅待機番で、公式の休日外来担当である。朝9時に病院へ出て、一般外来とNICUをぼちぼち回診しながら、呼ばれたら外来へ降りて急患も診る。急患が多いと外来縛り付けになるはずなのだが、今年はインフルエンザの流行がついに今日まで発生せず、割と間のあく外来だった。年末年始の小児時間外救急待ち時間が最長1時間以内ってのは結構良い線行ってると思う。
    明日から通常勤務で、ちなみにいきなり当直なのだが、その前日のアイドリングにはちょうど良い程度の仕事をして帰ってきた。病棟もみんな落ち着いてくれている。有り難いことではある。

  • 初詣

    病棟へ行くと主任が出てきていて容赦なく書類仕事を振ってくる。お互い年末年始も病棟で仕事していて九州の故郷に親不孝しているから明けましておめでとうとも何となく言わない。油断するとこの主任と私の不倫なんて言う噂があっという間に立つんだろうなとは警戒しなければならんなとは思う。そんなお馬鹿なことでこの有能な人に去られたくはないものだ。私があんまり絵に描いたような甲斐性無し度胸無しの医者だって事がその噂を阻止する有効な因子なのだけど(誰があんなの相手にするのよっていう反論が結構有効だってこと)。主任もそんなお馬鹿な噂のアホらしさが分かっているのか、宴会などプライベートな話をする機会のあるたびに「私は職場恋愛だけは絶対御免ですから」としつこく繰り返すのだけど(もう5~6回言われたような気がする)、そんなこと私に言われても何と答えたものやらよく分からない。私の知恵では何と答えても彼女のプライドを傷つけるような気がする。
    病棟を引き揚げてきて吉田神社に初詣に行く。思い立って今出川通り沿いの参道から吉田山に登ってみる。学生時代以来だから10年以上経っている。当時は銀閣寺近くの下宿から教養部とか医学部へ(隣だからあまり違わないが)行く通学路をあれこれ工夫して遊んでいた。吉田山を横断して神楽岡通りへ抜けてみたりとか。ポケベルも持たないで済んだ暇な時代だった。十数年後に妻子を連れてまたこの道を登るとは思いもしなかった。登山路は妙に小綺麗に整頓されていた。展望台みたいな場所も出来ていて京大のキャンパスも一望できたが新しい近代的な建物が沢山新築されていて時計台が縮んだように見えた。まあ、あそこは学生が二階に上がったら建造物不法侵入で警察が呼ばれる剣呑な建物だから少々扱いが悪くなったとていい気味だとしか思わないが。時計のデザインも悪いし。
    吉田神社の境内で「さざれ石」の現物を見た。「君が代」に出てくる、あの「巌となりて苔のむすまで」のさざれ石である。ちなみに結構でっかい岩だしとっくに苔むしている。「君が代」はとっくに有効期限が切れたんじゃないかと思ったが、帰ってからニュースを見たら陛下は今日は午前3回午後4回も一般参賀にお付き合い下さっておられる由。茶化していたら罰当たりだ。丹前羽織って炬燵に当たりながら年始客をぼちぼち相手してればいいって訳じゃないお立場には制度として「隠居」はあり得ない訳だから大変である。家族揃って過ごす正月も最後だねえとか言いながら今年は嫁に行く娘を囲んで三が日くらい水入らずで過ごされても良いんじゃないかと思うがどうだろう。
    帰り道にカレー屋に寄った。息子が「牡蠣フライカレー」などと生意気な注文をするので、おいおい牡蠣なんてお前食えるのかいと、偏食の強い彼の意外な注文に驚いたのであるが、さらに驚いたことには牡蠣フライ4個きっちり食っちまいやがった。どういう風の吹き回しだか。妻も私も内心はその食い残しの牡蠣フライを狙っていたので少しがっかりしたことではあった。酷い親だ。

  • 新年明けましておめでとうございます

    相も変わらず病棟を一連拝見して、帰ってテレビ漬けの正月ではあった。
    今年からDVDレコーダーを買っているので正月の時間つぶしバラエティや駅伝はみない。娘がレンタルで調達していた「猫の恩返し」をまず見る。ジブリならではの相変わらずよく動くアニメーションである。丹波哲郎さんの声優ぶりがまた良かった。
    それからケーブルテレビで放映していた「WASABI」を見る。予想以上にB級映画だったが素直に笑えた。何より新幹線で東京から京都へ来るのにしっかり富士山が出てくるのがあまりにお定まりで良かった。新幹線ホームの端っこに舞妓さん風の女性がしっかり立っているのがまた良かった。さすが京都だ。絵はがきどおり。京都の清水寺で手がかりを手に入れたらすぐに東京へとんぼ返りである。せっかく日本で撮るんだから京都をださにゃあという意図でしかないように思えたが、フランスでの日本認識ってそういうものなの?なんだか「Gメン75」で煮詰まったら突然香港ロケがあって変なカンフーマンが波止場で丹波哲郎さんところの下っ端刑事を殴り倒すのを思い出してしまった。(おいおいこんな強い敵相手で大丈夫かと子供心にハラハラしたものだったが何故かいつもカンフーマンの強いのが出るのはそれっきりなのだった。)
    ぶつくさ言ってた割にはしっかりオフしている。けっこう強かである。
    夜はウィーンフィルのニューイヤーコンサートを途中までみて、それからシルクロードの新シリーズを見る。ヨーヨー・マという人は名前が珍しいのでもっと独特な風貌の人かと思っていた。以前に何かの漫画で、羽織袴で両手にヨーヨー持って遊んでいる「ヨーヨー魔」を出して「こんな人だと思ってませんか?」とコメントが付けられていたが、私は実際そう思っていた。なんとも寡聞を恥じるところで。
    風貌が予想を外れるので最も印象深いと私が勝手に思っているのは永井豪さんである。作風からは予想もつかぬ、端正な紳士である。案外とあれは自己防衛なのかも知れないと思う。あの作風どおりの風体で外を歩いてはかなり深刻な迫害を受けると予想されるから。