カテゴリー: 日記

  • OFFなのに雨

    今日は当直でも待機番でもなく、一日自由に使える日なのに雨。
    ロードを買って以来、クロスバイクは主に図書館とか大学とかへ行くときの街乗り用になっているのだが、今日は久々に手入れをする。チェーンを洗って油をさすだけのつもりだったのだが、よくみればディレイラーもスプロケットもブレーキも泥だらけだったのでけっきょく大掃除になった。ワコーズのブレーキパーツクリーナーを吹き付けてはブラシでこすり、ウエスで拭き取る。今度晴れたら図書館へ行くのが楽しみ。
    娘の友達があそびに来ていた。昨夜はそれとなく、明日天気になったらいいねとか言ってたが、たぶん自転車に乗ってどっか行っててくれということなんだろうなと思った。娘にとっても今日の雨はうっとうしい雨だった模様。来た友達はいつもきちんと挨拶のできる子で、こういう子もいるのになんで最近の若い子は云々と腐されなければならないのだろうと思う。
    昨夜は古田織部に関するNHKの番組を観た。NICUも茶室のように、すみずみまで配慮を巡らして、五感の全てにつくして赤ちゃんを迎えるような整え方ができないかなと思った。

  • 自分の診療スタイルが自分で分かるかどうか

    むかしから自分の声が嫌いで、自分の声の録音はまともに聞けない。でもそんなことを言っていては良くないんじゃないかと、うすうす思っている。いちど自分が外来診療とか病状説明とかしているところを録音して自分で聞いてみるというのはどうだろうかと思う。客観的に自分の芸風を眺めるといろいろと悟ることがあろうと思う。こんなふうにしゃべっていたのかと愕然とすることになりそうな気がする。
    怖くてなかなかできないけど。
    狷介な性格をしているので他人のアラはことさら目につく。隣のブースから漏れ伝わってくる問答を聴いてて、質問に答える口調がいちいち相手をたしなめるような口調になっている医者が意外に多い。そんな答え方をしたら質問したお母さんが質問したことを恥じるじゃないかと思ったりする。そもそも答えになってないことさえある。「何かあったらまた来てください」「どんなときでしょうか」「なーにかあったらきてください」・・・そりゃアクセント変えただけじゃないかよと思う。
    俺もあんなふうじゃないかねと怖くなる。怖くはなるが録音機を持ち込むのはなお怖い。

  • まだまだ流行は続く

    今日は午前中NICU担当で、午後から時間外外来担当。
    外来中に救急車の受け入れ要請があり、インフルエンザで発熱・けいれんした後の意識障害ということで、そりゃ脳症だと思ってとりあえず引き受ける。救命救急センターへ直行してもらうという選択肢もちょっとは考えたが、気道確保なりとも急いでしておけば良かったなどという超緊急のこともあるかもしれんし。なんでもかんでも救命救急へ送っていてはセンターがパンクするかもしれんし。問診中の患者さんには断りを入れて待っていただくこととする。救急車はこっちに向かって走っているから丁寧に説明する暇がない。加えて脳症だと思ってるからこっちの顔も引きつっている。こういう状況で患者さんに納得を頂けるほど卓越したコミュニケーション能力はもとより無い。どう見ても納得いただいていないなこれはと思いつつ、明日の新型インフルエンザワクチン接種第一弾(とうぜんみんな重症の基礎疾患を持つ子ばかり)の準備に追われていた医師に、なかば強要するように外来を替わっていただく。
    午後はワクチン外来とか予約外来をしていたり、当直明けの医師を午前一杯で帰らせたりしていて基本的に人手が足りない。午前中しか一般外来の受付をしていないのはそれなりの事情があるのだが、それでもお出でになる人は診ることにしているので時間外外来の担当者をひとり立てている。救急車も診なければならないから時間外外来担当というより救急担当である。
    意識障害の子に一連の検査を済ませる。脳症だという確証は得られなかったが、意識障害の様子がどうにも今までの経験からして腑に落ちず、高次病院に搬送することにした。熱性痙攣後の睡眠なら5~6時間で目が覚めるので待つという手もあったが、それで目が覚めなかったら脳症の子を手をこまねいて5~6時間ながめていただけだったというそしりを免れない。
    送り届けて帰ってきて、病棟で残務の始末をする。ちょうど院長が病棟にいたので話をする。院長曰く、スペイン風邪も患者数の多寡の波を繰り返しながら2年ほど流行が続いたという。多少外来の受診者数が減ったような気がして流行もこれで止むかななどという甘いことを考えたことを恥じる。連休は一日の小児科受診者数が120とか90とかでエンドレス外来だったとのこと。

  • ひさびさにロードに乗った

    久々の晴れた休日であった。昼下がりからロードを取り出して、下鴨・宝ヶ池から岩倉の近距離でぐるぐる走ってみた。
    このところ、当直でもオンコールでもない休日に限って雨に降られたので、なんとなくロードに乗っていなかった。日が暮れてから図書館や書店に行くときにはクロスバイクを使うし。身体がなまっているのはひしひしと感じていた。なので今日は北山へは行かないことにした。八瀬大原や市原・静原へも行かない。鍛えてる人にはこの辺は山とは言わないんだろうけど。
    骨盤をたてて肩胛骨を開いて、肘を外転させないようにして、大腿の内側がサドルをこするような感じで内股気味にして踏み込みと引き上げを対称に意識して、ハンドルに体重をかけず手はブラケットに置くだけにして、云々のあれこれが、すこしずつ、分かったような気がした。
    どれか一つじゃダメなんだと思った。あれこれのコツがすべて絡まり合って、すべてが影響し合うのだと思った。
    ちなみに骨盤を立てて肩胛骨を開いてという姿勢の取り方を私に初めて教えてくれたのは、エンゾ早川氏の著書ではなく、当院の理学療法士であった。むろん自転車の乗り方についてではなく、保育器内の未熟児達の姿勢の取り方についてであった。理想的なケアのもとで安定した未熟児の背中は、一流のロードバイク乗りの背中とよくにたカーブを描いている。ともに心肺機能の効率を極限まで追求しなければならん人たちだから、自然と似てくるんだろうと思う。

  • 来春までの半年でワクチン配ると言うけれど

    今日も土曜午前の外来。あいかわらずインフルエンザの子多数。土曜午前のワクチン外来もあるので受診者はなお多い。
    タミフルドライシロップの在庫がないと、院外薬局から電話が入る。タミフルカプセルを開けて調剤していただく。苦くなるので心苦しい。小学生にずいぶん使ったし在庫切れはありうる話かも。患者層が年長のほうから降りてくるような流行のしかたの、余波がこんなところに現れている。
    今年は原則として全員にタミフルあるいはリレンザを処方している。例年なら軽症の子には抗ウイルス剤なしで自然治癒を狙っていただくのだが、今年流行のブタインフルエンザに関しては、けっきょくのところどれくらいやばいのかという全貌を把握しきれていない。個人的にもそうだし(だからといって重症例を経験したいとは決して言わないが)、シーズンが終わってみないと統計的なところも明らかにはならないだろう。例年のように、抗ウイルス剤のメリットは有熱期間が1日短くなるだけですと割り切っていいのかどうか。とりあえず今シーズンの経験を元に、来シーズンからどうするかを考えることにする。
    ワクチンはとうてい間に合いそうにない。私自身もワクチンをうたないうちにかかってしまった。受け持ちの子にも障害の重い一握りの子にしか供給できないようなので、なんか自分が先に済ますのも悪いような気がしている。
    申し訳ないがお子さんにはワクチンが回りませんと言われても、みなさん聞き入れてくださるので、私はよい患者さんのご縁に恵まれているのだなと思う。近所の開業医さんで接種していただけることになりましたといって、有線接種者証をとりにこられる方もある。その先生には足を向けて寝られないなと思う。ありがたいことが多い。

  • すこし落ち着いたか

    この数日ほど小児科外来の受診者数が減ってきて、インフルエンザ流行の勢いが収まってきたのかと、多少期待してみたりする。希望的観測。あるいは皮算用とも言うかも知れない。このまま落ち着いて欲しいと思う。でも先だっての外来担当日には、あんまりインフルエンザの患者さんがいませんでしたねと言ったら、隣のブースで診療していた女医さんに、私はたくさん診ましたよと言われてしまった。たまたま偏っただけだったのかも。
    心配な要素として、インフルエンザの患者さんがどんどん低年齢化している。当地では、いまや流行の主体は幼稚園児、そろそろ保育園の1歳児クラスの子もちらほらと見えはじめた。人数が少なくなっても、正念場はここからかもしれない。インフルエンザの流行終了なんて、それこそ、あとからほのぼの思うものだ。流行期の真ん中は、道に迷っているばかり、だ。誰の歌だっけか。
    明日も外来。

  • 新世紀エヴァンゲリオン感想

    娘がTSUTAYAからDVDを借りてきたので、お相伴して観た。
    ・造作なくtotal liquid ventilationを行っているようで凄いなと思った。あのコックピットを小型化して保育器に使えたら未熟児の慢性肺疾患なんて悩まなくてもすむのにな。
    ・でも学生服と土足が浸かった液体をそのまま肺に送り込んだら肺炎は必発だと思うけどな。それ以前に口腔内の嫌気性菌が入り込んだ時点ですでに戦闘どころではないように思うが。よほど優れた微生物対策が行われているのだろうな。いずれにせよ見習いたいものだ。
    ・考え得る限り最悪の組織運営。トップは何を考えているのか分からない。部下は危急の際にも命令にいちいち口答えして行動が遅い。
    ・シンジ君がひまに聴く音楽がカセットテープなのがなつかしかった。娘は見たことないかもしれない。ちなみにLPレコードはほんとうに知らないようすである。
    ・車のデザインがびみょうに20世紀的に直線だけで構成されている。
    ・字幕の明朝体おおきめフォントがなかなかよろしい。

  • おみやげにレゴブロック

    長崎から義弟が泊まりがけで遊びに来ていた。息子とふたりで四条河原町を見物にいって、人混みに圧倒されて帰ってきた。
    息子は小遣いでレゴブロックのキットを一つ買っていた。さらにもう一つ、妻の実家に持っていけと、義弟に持たせようとしたとのこと。いやたぶんレゴブロックは誰も喜ばない、と言われて断念した由。
    なんか義理堅いというか心優しいというか、いい子だなと思った。そういえば私も妻も、義弟が来たときに土産を持たそうなんて発想自体がいままで無かった。どこから学んできたものか。修学旅行でだろうか。

  • よいNICUとは

    よいNICUってどういうNICUだろうと、ときどき考える。赤ちゃんやご家族にとってという視点もあるが、労働集約的な職場であるから、働く者にとってよいNICUとはどういうNICUかという視点も、考えざるをえない。ときにはね。
    人はどういうNICUなら働いてみたいと思うんだろう。症例の多いNICUか。特殊な技術が身につくNICUか。最短で専門医が取れるNICUか。
    でもそういう施設で働きたがる人が欲しいか? いや欲しくないタイプなどありはしないのだが。どういう人でも最適なポジションがある。ラグビーという種目はそうらしいが、NICUもそうだ。
    まあそれはそれとして、どういう施設で働きたいと指向する人を、俺らは新生児科医として欲しがってるんだろうか、という方向で、これからの施設の行く方向性を考えてみるのも悪くないかも。

  • 息子とユニクロで買物

    息子を連れてユニクロへ行き、冬物を補充してきた。自分の買物だけにしようかとも思ったのだが、私がユニクロに行くと言ったら、自分のジーンズを出してきて「穴があいたんだ」と言い、そのまま台所のごみ箱に捨ててしまった。そこで二人で出かけることになった。
    ジーンズは膝頭にとてつもない大きな穴があいていた。ほころびることでかえって価値が上がるような高級品でもないので、捨てるのは正解なのだが、それにしてもあんな穴がどうしてあくんだろう。育成学級でカポエラでもやってるんだろうか。
    おまえズボンのサイズはどれくらいだよと聞いたら、160と言う。身長で選ぶのは子供服だ。年齢的にも体格的にも、そろそろウエストで選んで長さを調整するやりかたを教えなければならないと思った。そこでメジャーをもってこさせて、胴囲を測ってから家を出た。
    彼の買物は迷いがない。じつにきっぱりした買物のしかたをする。サイズの見方を教えたら、数秒とたたないうちにコールテンのズボンを一本取り出して買物カゴに入れた。比較とか熟慮とかはいりこむ余地もない。それでいいのかと聞いたら、良いと答える。ジーンズもこっちにあるよと言ったら、そこからも一本取り出してカゴに加えた。やはりサイズの数字しか見る暇がないような迅速さだった。
    試着室へ連れて行き、はいてみさせる。胴囲は合っていたので、店員さんを呼んできて裾を上げて貰う。足下でごそごそされるのを嫌うかと思ったが、意外に素直に鏡のほうを向いて立っていた。とはいえ独り言が消えるわけでもなく、奇妙さはむろん一目瞭然ではあったのだが、店員さんも気づいた様子であったのに全く自然に対応してくれたのがありがたかった。
    ソフトタッチのTシャツが並んだ棚の前に連れて行って、いらんかと聞いたら、やはり迷いなくモスグリーンのMをとった。さいきん赤い服に凝っていて、赤のTシャツにオレンジのズボンなどという格好で登校したりするので、赤もあるけどその色でいいのかと念を押したら、「深緑」と答えるので、いちおう考えて選んだんだろう。
    靴下もやはりモスグリーンを買った。まず2足とったので、6足まとめ売りだと言ったら、あと4足、すべてモスグリーンを選んだ。他の色もあるのに。
    そうやって買った服を、さっそく今日は学校へ着ていった。ちなみに息子の学校は公立中学校なのに私服通学である。これまでの赤い格好に比べるとずいぶん大人びて見える。それに、デザインにはほとんど考慮なく直観的に買った割には、モスグリーンのシャツとコールテンのズボンの色がよく合っている。意外によいセンスをしているのかもしれない。それともユニクロの服はどう組み合わせてもそれなりに合うようにできているというだけかもしれない。よくわからない。