• 非侵襲的人工呼吸療法ケアマニュアル ~神経筋疾患のための~ 石川悠加・編著 日本プランニングセンター

    まあ、そういう本がありますってことで。
    内容は表題のとおり。さっぱりな人にはさっぱりでしょうけど、こういう情報が喉から手が出るほど欲しいって人もあることだろうと思うし。ライフログに挙げておきました。
    買って、読み始めたところです。読み終える頃には初版は売り尽くしていることでしょうね。
    米子セミナーで聞いてきました。

  • 下品な顔が気にくわない

    テレビで見ていて球団側の人を小馬鹿にした顔が目に付いた。
    黄門様が本当に越後の縮緬問屋のご隠居だと思っているときの田舎代官の顔だ。
    一般公開されるインタビューでの場面でこんな下品なしゃべり方をする人間は非公開の交渉の場ではいったいどのような態度を取るものだろう。せめてもう少し誠実そうな振りをするくらいの礼儀を取れないものだろうかと思う。
    こんな奴しか居ない経営陣では商談の場でも相手の信用を得られないだろう。経営が傾くのも道理だ。どれほど選手が優秀でもファンが熱心でも経営は良くならない。
    この機構側の下卑た顔が気にくわない故に、私は選手会側を支持する。
    古田が赤星を2塁でアウトにしようとする時の、せめて1000分の1くらいでいいから、真剣な態度ってやつを見せて欲しいものだ。真面目に考えた末の結論だってことをファンに見せてくれ。

  • こういう人が運命の顔なんだそうだ

    当直がちょっと暇だったので(Mari先生に蹴られそうですが)
    「運命の人の顔はこれだ!」をやってみました。
    スミルノフ教授硬式ウェッブログ KU。

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  • そういえば新研修制度が始まったんですね。

    研修医先生
    毎度のことながら長くなりそうだし、ちょうど今の私のブログとの流れに沿うのでトラックバックで。
    Absinth先生のコメント拝読して絶句しました。今はそんなふうなんですね。私のところは研修医を受け入れるほど大きな病院ではないので、成り立ての医者がどんなふうかってのを、そういえば知りませんでした。失礼しました。
    Mari先生の最近のご苦労を拝見してまして、なんとなく、absinth先生のところの若手も予想外に疲弊してるんじゃないかと思ってました。研修医の頃ってフロセミド一発使うのさえ恐いものだし(私は今でもラシックスを怖がるけど研修医の時とは恐さの質が違う)。
    そのうえで・・absinth先生の憤慨も分かるんですが、新研修制度で数ヶ月(数ヶ月居れば長い方ですね)の御滞在なんて、まあ、はっきりお客様ですわ。おもてなしして気持ちよくお帰り頂くってことで良いのでは無いでしょうか。
    どういう技であれ、高度な技の凄さが分かるにはそれなりに見る側も高いレベルに達してなければならんです。その高みに達する前に先生の元へ現れてしまっても、先生の医療の高みを本当に理解するのは不可能だから、それってもう縁がなかったってことです。縁なき衆生は救いがたいですよ。
    それと真面目な話、定時に帰れない勤務実態って、やっぱりシステム的に間違ってます。
    うちのNICUでは時間外に主治医を呼ぶのは子どもが死ぬときだけだ、と、私は今の病院に就職したときに部長に言われました。あとは当直医が全部診るのだそうで・・・当直医が全部診れるくらいに情報を共有して同じレベルの診療が出来るようにしておくべし。病状説明さえ当直医が出来るようにしておくべし。・・・まあ、建前ばかりで現実にはけっこう呼ばれまくってますけど、理屈のうえでは正しいことだと思いますよ。
    何たって超未熟児は出生予定日に到達するのさえ3ヶ月掛かるわけですから、ずうっと泊まって診てるわけにもいかないし。

  • Mari先生の回答に

    だいぶ立ち直っておられるようで、よかった。
    私も壁を蹴ってた時期がありましたからね。
    白衣のままで気が付いたら屋上から地上を見下ろしてたこともあったし。
    医師免許に関してはMari先生のお察しどおりです。
    「温厚な人格」さえあればあとは何にもいりません。凄く悪い意味で。
    温厚な人格のみを欠いていたために勤続十数年の病院を追い出された医師もありました。患者さんからは辞めさせるなとの署名運動まで起きたらしいですが実りませんでした。
    アドバイス
    CPRしてるって報告でもなければコーヒーの一杯も飲んでから救急へお行きなさい。
    数分(あるいは十数分)待っても、落ち着いた医者の精度の高い診療を受けた方が患者さんも得ですよ。医者が落ち着いていると患者さんの納得が良くなって無駄な繰り返しが減るから全体の待ち時間も短くなります。「・・・分後に行きます」と告げておけば看護師さんの苛つきも半減します。
    コーヒー代は何のかんのと理屈をつけて大勢から徴収なさると良い。
    「教授、お茶でも入れましょうか」と言ってみる手もある。
    教授が居なければさらによい。
    Melitaのコーヒーメーカーが入手できればよいのですが。我が家では近所のワールドコーヒーが店先に放出品を置いていたので妻が買ってきました。生協のまとめ売りのブレンド粉で喫茶店並みの味が飲めます(淹れた後の豆の盛り上がり方は本職並みで惚れ惚れします)。魔法瓶の中に入れていくタイプだから風味も数時間は保てます。

  • 今度は米子へ行ってきました。

    今度は鳥取大学の脳神経小児科が開催したセミナーに参加してきました。
    小児神経の専門的なセミナーに参加したのは初めてです。例年の小児神経学会は部長が必ず参加するので私は留守番しかしたことがない。ですが、分娩時の重症仮死の蘇生後ずっと診ている子で、経過に訳の分からない点が出てきた子があって、どうしたもんかなと思っているところへセミナーの案内が来たので、行きます行きますと手を挙げて参加してきました。
    珍しい症例だと思っていたのですが、画像所見は見る人が見れば典型的なものだったらしくて、きっちり解説して頂いてきました。拍子抜けしましたし、もうちっと勉強していたら自分で解決できていたのかなとも思いましたが、まあ専門家に答えを聞くのが一番早くはあります。行った甲斐は十分にありました。
    ただ、土俵が違うだけなのか本格的に勉強が足りなかったのか、なにか非情に場違いなところにいる感じが抜けませんでした。質問もポイント突けないし。でも私は何処に行っても幾分かは場違いですから、程度の差だけだったのかも知れません。京都の新生児カンファレンスでは、うだうだ変な質問しても普段それなりに動いてますんで、あいつは変な奴だけどまあまあちょっとは耳も貸してやろうかいっていう雰囲気ありますしね。何も知らん研修医はけっこう尊敬のまなざしで言うこと聞いてくれたりしますし(良心が痛みます)。俺には結局はうちのNICUしか居場所は無いのかなと思って帰ってきました。もう年内は何処へも行かんと(日帰りで行けるカンファレンスくらいは出ますが)地道にNICU勤務やってるつもりです。
    それと、不思議なのですが、私は通常の学会発表で笑いが取れます。
    みなさん笑って下さいます。
    受けるつもりはないのですが・・・呆れられている風でも無いのですが・・・何故でしょう。
    症例発表をしたので旅費は病院持ち。ただし背広を着ていかなければならなくて、慣れない服装で随分疲れました。久々にクローゼットから出してみたら猫の毛がびっしり付いて、襟元には変な染みまでついていた。誰かクローゼットに入り込んで遊んだ猫がいるらしい。誰かってにゃん太郎に決まっている。白い毛が生えているのはうちでは彼だけ。

  • 何で俺がという不満はありますよ

    昨日の午後は帝王切開が2件。一件は予定のもので午後1時半オペ出し。2件目は遷延分娩で準緊急。予定の婦人科手術が終わり次第のオペ出しで準夜にずれ込む。NICU当直医が立ち会うこととなる。私は昨日の時間外はオフであった。
    病院の救急委員会が終わって帰ろうかと思っていた矢先にNICUから院内PHSで呼ばれる。1件目の早産児が吐血したという。たしか一過性多呼吸で入院だったろという戸惑いが半分。何で俺が呼ばれるんだよと言う戸惑いがまた半分。

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  • こうして小児科医が潰れていく

    こういうダイヤモンドを石炭の代わりにボイラーで燃やすような消耗戦はいい加減に止めるべきである。
    はっきり申し上げるがこの様子ではMari先生に輝かしい将来などありはしない。精々、時々出てくる嫌味な上司程度の医者になって後進の愚痴のたねになるくらいが関の山である。あるいは疲れ果てたところへ現れる平凡な男が王子様に見えて再来年くらいで出産退職して余生を家庭の主婦で送る程度である。小児科医にとって自分の子どもを育てるというのは貴重な体験である(子どもの夜泣きに泣かされたことのない独身医師に育児相談なんてちゃんちゃら可笑しい)と言えば言えようが。自閉症児ならさらによい。
    けれどね。MARI先生がそれを目指しておられるようには私には思えないのだが。

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  • 未熟児網膜症のレーザー凝固術時の鎮痛

    今どき・・・と呆れられるかも知れませんが、つい最近まで無鎮痛無麻酔で行ってました。施設によっては手術室に移動して全身麻酔で行うNICUもあるようですが、私らの病院には常勤の麻酔科医も居ないし眼科診はだいたい準夜帯に行われるしで、あまり実際的ではありません。

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  • 猫の衰弱ぶりに観察力不足を恥じる

    恐らくは最も辛い告知
    13日の夜は私は当直で不在でしたが、妻はやはり娘には黙っていられなかったとのことで、14日帰宅してみると妻から娘に話してありました。
    娘はそれほどメロメロと泣き崩れる様子はなかったです。まだ事情を理解していないのかとも怪しまれます。一匹目の時を思い出して随分と衝撃を受けた様子を見せるかと思っていたのですが、私が帰宅するといつも通り笑顔で玄関に出てきました。
    この猫目当てによく遊びに来ていた級友二人にも娘は事情を話したそうで、8歳ともなればこういうことを語る友達も出来ているのかと娘の成長ぶりを見直しました。
    これから数日になるのか、数週か数ヶ月か、おいおいと看取っていくうちに私も娘と語ろうと思います。
    一匹目の時と違うのは発見が早期でまだ猫がそれほど酷い衰弱には至っていないと言うことでしょうか。一応、まだ歩けてますし、階段を二階へ上がったり出来ていますし。でも珍しく私に甘えてくるので抱き上げてみたら肩から首筋あたりの肉がげっそりとこけ落ちています。その割に腹は妊娠してるのかと思うくらい膨れています。腹水がたまっているのでしょう。神経所見を取るつもりの小児科医の目で歩行の様子を見ると後肢に失調が出ています。気付かなかったかなと自分の不明を恥じます。それともこの数日間、旭川で浮かれている間に病状が顕在化したということでしょうか。
    そういえば、以前は障子を何度張り替えても破られて困ると妻が愚痴をこぼしていたのが、8月下旬当たりからその愚痴を聞かなくなったようにも思います。そのころから暴れる元気を少しずつ無くしていたのかも知れません。
    やっぱり家にはNICU看護師たちがいないし・・・鋭い観察眼で病状を一々報告してくれる看護師がいないと私はまるで無力です。マウスもキーボードもネットも取り外されたCPUってとこです。
    やっぱり、この子は捨てられて彷徨していたときのストレスが尾を引いているのかな。