Burley TRAVOY V1を修理する

自転車の後ろに牽引するトレーラー「トラボーイ」を愛用している。長年使っている初代のトラボーイはしかし、キックスタンドの強度に難があって、樹脂製のスタンド部品が壊れていた。自転車から離して直立させるときに、二つの車輪とこのスタンドの3点で支えるのだが、車輪にはブレーキがかからないから、立てたトレーラーの長軸方向の回旋にたいしてこのスタンドしか阻止する抵抗が働かない。メーカーもそれは気づいているらしく、最近販売している改良版はこのスタンドがずいぶん丈夫そうになっている。

ふと思いついて代理店であるライトウエイさんに問い合わせてみたところ、この樹脂部品の在庫があるとのことで、1個800円プラス送料で送ってもらえた。リベットで固定しなければならないが大丈夫かと聞かれたので、多少不安があるから3個買うことにした。地元の自転車屋さんを介して購入したのなら、その店にこの部品を持ち込めば修理してもらえるのかもしれないが、俺はAmazonで買ったので自分で修理するしかない。

またもAmazonで、DIY用の電動ドリルと刃、オートポンチ、ハンディリベッターとリベット、切削油、保護めがねを取り寄せる。オートポンチでリベットの頭にくぼみをつくり、ドリルで削ってリベットの頭を外す。表裏のリベット頭を外すとスタンドが樹脂部品から外れる。壊れた樹脂部品を本体から外し、新しい部品をはめこむ。新しい部品の素材は古い部品よりもはるかに硬い樹脂になっていた。古い部品を外すときよりも、新しい部品の装着のほうが手間も力も必要だった。同様の壊れかたをする可能性はだいぶ低くなったと思った。

樹脂部品にスタンドの金属製の脚を射し込み、リベットで止める。リベットはM4.0の8mmのものがちょうどよく固定できた。最初に10mmのものを使ったが緩すぎた。裏表ともリベット止めして完成。

いちど訪問診療に使ってみたが、壊れかけたスタンドを恐る恐る使うストレスが解消して良かった。

ただ、後になって気づいていまも思案中なのだが、鉄製の部品を固定するのにアルミのリベットを使ってしまったのは失敗だったかもしれない。たしか異種の金属を長期間接触させておくのは腐食のもとだったはずだ。早いうちに鉄のリベットでやり直したほうがよいのかもしれない。でも鉄のリベットってハンディリベッターから買い直しだよな。億劫だ。

それにしても、俺は何をしているんだろうな。ついにはリベット打ちまで自分でやることになるとは。

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