新生児蘇生法2010年アップデート

12月5日は当直明け。新生児蘇生法の2010年アップデートの講習会を受講するため阪大病院へ行った。

救急車以外の交通手段で行くのは初めてである。救急車で行くときには高速からの分岐がややこしくてなかなかスムーズにたどり着けない。万博記念公園のあたりで理学部か工学部あたりが変な実験をして時空を曲げてやしないかという気がする。太陽の塔が妙に曲がって見えるのもそのせいだろう。

阪急とモノレールを使ったら迷いようもなく阪大病院に到着した。会場を確認してもあと1時間以上ある。食堂で昼食をとり、髪が伸びていたので院内の床屋で散髪もした。さすがに手早い。病院内で散髪まですませようという面々がそうそう暇人なわけがないから当然ではあろう。散髪が終わったあたりでちょうど受付時間になった。

今回の講習は実技なし試験無しの講義のみで、2005年版との差分の説明を受けた。迅速な換気の確立を最優先にすることは変わりなかったが、酸素投与については使いすぎないことを強調するようになった。それもあって酸素飽和度(SpO2)のモニターを行うことがほぼ必須となった。総じて、余計な枝葉が落ちて、より本質的になったなという印象を受けた。

今後は分娩時仮死が生じうるすべての施設で酸素飽和度計が必須になる。その設備投資が助産所なんかにはつらいんじゃないかと会場から質問があった。「それくらい買え!」という回答をオブラートに包むのに講師が苦労していた。

新生児蘇生法2010年アップデート” への2件のフィードバック

  1. え?助産所で酸素飽和度計が無い所があるんですか?あの、指先にはめて爪の表面で計る機械ですよね。そんなに高いんですか?すっごく簡単なものならば、支援学校でも2〜3台は置いていますが。^^;

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  2. 狼少年様 コメントありがとうございます。酸素飽和度計は最近安価になって、本体の価格は数万円です。プローベが使い捨てで1本数千円します。蘇生術の手技料をほとんど右から左へ持って行かれることになり、金銭的なことを考えれば再利用したいところですが、母体血など付着して不潔なのではないかと言われるとためらわれます。

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