科学者の喧嘩

宇宙船ビーグル号 (ハヤカワ文庫 SF 291)

宇宙船ビーグル号 (ハヤカワ文庫 SF 291)

哲学的にすごく深そうな気もするし、単に絢爛豪華な張りぼてのような気もする。

いろいろな作品の元ネタになってるんだろう。クアールはダーティペアのペットになってるし、エイリアンはたぶんイクストル。最後に出てくるガス状の生物に惑星がひっくり返されるってのが、たぶん、ジョン・ヴァーリィの八世界シリーズにも影響していると思う。

初めて読んだときは小学生か中学生か、たぶん少年少女向けのリライトで読んだんだけど、たんに怪物をやっつける筋書きが面白かっただけだった。大学でまた読んだときは総合情報学とかいう学問のあり方が面白いと思った。まだまだ自分の学問的な未来を信じていた。中年になって読んで目を引いたのは、学者同士の権力争いのありかた。結末のつけかたは、学者の喧嘩の決着としてこれ以上はないと思った。

それはそうと当時は脳波を操ることで人の精神を操れるという信憑があったのかな。アジモフの小説でもそんな設定を読んだ記憶があるが。

再開

いろいろあって毎年この時期はぐだぐだするんだけれども、気を取り直すことにして。と、なにか気の利いたことでも書こうと思ったが、何も出てこない。