ベアリングを押さえるナットを増し締めをしようとしても締めることができないくらいしっかり締まっているにも関わらず,シャフトが左右に数ミリ動くがたつきがある場合があります。
まさにその状態であったため調整。
ナットを抜き取り,ローラーを立ててシャフトを作業台の上にトントンと当てるとシャフトが抜けてきます(ベアリングを固定している接着剤により多少固い場合があります)。
反対側はベアリングが樹脂キャップに残ったままになっているので,抜き取ったシャフトを反対側の孔から突っ込み,押し出すようにしてベアリングを抜いてください。
ベアリングの周囲に接着剤(ロックタイト840を推奨)を塗布してから,再び樹脂キャップの孔にはめ込みます。次いでシャフトを孔に通し,最後にもうひとつのベアリングをシャフトに通して樹脂キャップの孔にはめ込みます。
ロックタイト840というのはたぶんロックタイト480の間違いなんだろうと思う。
ここに書いてあるとおりの作業だと、「最後にもうひとつのベアリングをシャフトに通して樹脂キャップの孔にはめ込」むのがやりにくくて、けっきょくベアリングを一つ潰してしまった。
自己流で恐縮だが、ベアリングを抜くときの過程をまったく逆にたどるとやりやすいように思う。まず一方のベアリングを樹脂キャップの孔にはめる。このときにはシャフトをベアリングの孔にローラーの逆側から突っ込んでたたき込む。他端のベアリングは、まずシャフトにナイロンナットで固定して、シャフトをローラーに差し込みつつ、樹脂キャップにはめ込む。
円形のシャフトを握りしめてナイロンナットを締めるのは、握力がいくらあっても足りないので、他端にナット(ナイロンではない)を2個ねじ込んで、互いに締め上げる。ダブルナットというのかな。このナットにスパナをかけてシャフトが回転しないようにする。
潰したベアリングはアマゾンで買い込んだ。6200Zと刻印してあったので、その通りに入力して検索した。一個二〇〇円あまり。そんな値段なのか。ベアリングの値段なんて今まで考えたこともなかった。
届いたベアリングは元のものと同じようにはまったのだが、当たり前のようで、すごいことだと思った。工学系のひとたちには当たり前のことなんだろうけれど、やたらバラツキの多い対象を相手に仕事しているもので、こういう事も新鮮だ。