長距離であるほど荷物は軽めに

今回は持って行った荷物はほとんど使わなかった。いちおうアンビューバッグとマスクや気管内挿管キット、初期輸液一式など、Timbuk2メッセンジャーバッグに詰め込んで担いでいったのだが。

そんなものを使う状況になるという時点でカタストロフなので、使わずにすむのが最善ではある。一方で、自分だけに限局した話なのか世間一般に通じることなのかよくわからないけれど、準備してこなかったものに限って必要になるというジンクスはある。何度も痛い目にあって、自分の勤務地から出発する新生児搬送では必ず(たとえ院内の手術室までの往復であっても)常に道具立てを整えて充電してある搬送用保育器と付属品一式を持って行くことにしている。御神輿と変わらないなと思いつつ。いや、御神輿で結構。

今回はややこしいことに、研修と称して春から居候していた大学病院が出発地だった。いつも使い慣れた道具類は使えない。それに今回は超長距離で、途中で新幹線など使うので赤ちゃんも抱いていくから、搬送用保育器自体使えない。搬送用保育器に工具箱など取り付けていく普段のスタイルが使えず、背負える分量がそのまま持って行ける分量となる。なんか旧陸軍の歩兵と変わらん。距離は長いのに持って行ける分量はかえって少ない。

でも道中で使う物資が、医者一人が担げる分量を超えるとなると、そんな重症例の搬送を一人でやれるかという疑問が生じる。救急蘇生ABCのAはAnother doctor, CはCall for helpだし。BはBehind the nurseだったかな。まあそれは半分冗談としても、二人して担ぐほどの分量があるなら二人連れでいこうよということだ。

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