忘年会

病院医局の忘年会だそうだ。ひどくだるい。2〜3週間ほど休日なしだったところへ土曜日曜と昼夜逆転してしまってだるいのか、それとも今日は忘年会だと思うからだるいのか、よくわからない。診療以外のことで拘束しないでくれよというのが本音である。

この雨降りに聖護院まで行くのかよと思うとげんなりする。晴れた気持ちのよい日に雲ヶ畑とか大原とか自転車で行くのはぜんぜん遠いとは思わないけど、雨降りの夜にボーネンカイでと思うと聖護院は遠い。

そこで患者さんにかこつけてさぼることにする。日中に来院された子が入院することになったので、その子の診療と称して土壇場キャンセル。

そもそもこの病院医局の宴会は気にくわない。何が気にくわないって、もう十年以上前のことを執念深いけど、私は自分の歓迎宴会を欠席して当直していた。なぜって当時の小児科常勤は4人で、一人は副院長・もう一人は医務部長で偉い人だから立場上歓迎会を休むわけにはいかず、もう一人は女医さんで帰りたいから、私しかNICU当直をする人間がいなかった。

自分の居ない宴会でどういう歓迎を受けたんだかよく分からない。どのみち私のようなコミュニケーション障害者にとっては、宴会は「来なくてよい」と言われるのが最善なので、おそらく最適な歓迎会をやっていただいたということになるんだろう。「ここで自己紹介を兼ねて隠し芸をひとつ」などと言われたら翌日から出勤拒否することになっていただろうし。

忘年会” への5件のフィードバック

  1. 忘年会で、最近の若い方達をみていると、U tube にあるkamikaze Japanese pilots と、その方達の時世の句を見てみてくださいと、お願いしたくなる。彼らの多くは、ハタチそこそこ、、、気骨のある人物がいなければ、確かに参加する必要はありませんね。

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  2. 若手様 コメントありがとうございます。酒を飲まないと語るべきことも語れないような連中とつきあう気があまり起こらなくて、職場の酒のつきあいというのは習慣にしていません。もともと新生児集中治療室は宴席を設けても常に誰かが当直であり自宅待機であるため、他科(とくに9時5時で仕事が済む科)よりは酒のつきあいを重視する慣習が少ないのではないかと思っています。最近読んだ佐藤優氏の著書で、ロシア人は大酒を飲むが素面のときと大酒を飲んだときとで言動がぶれないかを観察しているという記載があり、そうやって人の腹を探るというのも戦術としてありなのかなとも思います。とはいえ「インテリジェンス」という概念の一面にどうしても付随する下品さが神経に障るので、あんまり自分で採用したい戦術ではありません。

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  3. なるほど、『美意識』の問題ですね。『腹を割って話す』、メールの真意を理解していただいてありがとうございました。

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  4. 都内でNICU勤務をしております。そろそろ、中堅?になりかけている若手です。いつも先生のブログを読み、参考にしております。先生は、私の昔の上司に、似ているような気がしております。先生の情熱を文面から感じております。

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  5. zeki様 コメントありがとうございます。あまり参考になるブログではないと思いますが・・・ためになるものもしっかり読んでくださいね。

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