1gは1兆pgなので、セシウム137 1pgは3.21ベクレル、セシウム134 1pgは47.6ベクレル、ということになるんでしょうか。pgってピコグラムと読みます。先だって京都市が松の樹皮から検出したセシウムは、樹皮1kgあたり、セシウム137が588ベクレル、セシウム134が542ベクレルと報道されていました。各々割り算すると、この2種の放射性セシウム合計で200pg弱ってところですね。
私が小児科医なので自分の土俵でpg単位で勘定するものを探してみると、赤血球1個あたまのヘモグロビン含有量が30pgなので、200pgっていうと平均的な赤血球7個に含まれるヘモグロビンとだいたい同じ重量ってところですか。
あらためて、放射線関係の検査っておそろしく鋭敏なんだなと、変な感心をしてしまいました。
この分量が無視できる量だったのか、たいした量だったのか。あんまりたいしたことのない量にも思えますけど、いま京都市でちょっと患者さんが増えている腸管出血性大腸菌を200pg飲めるかっていわれると、胃が弱ってるときなら感染が成立しかねんなという気もします。まあ、セシウムは増殖はしませんが。