京都府だってほんとうはレスパイト入院なんて受け入れて欲しくないのだろう

在宅で介護にご苦労されている重症のこどもたちを、短期なりともレスパイト入院していただこうとしているわけだが、その一環として病状を「診療情報提供書」に書けと言われた。ふだん自分が診ている子の場合だと、自分で自分宛に紹介状を書くことになる。やれやれと思いつつ、その馬鹿馬鹿しい書類を書いたところ、該当病名で身障1級だという記載が抜けているから書き足すようにとのご指導を受けた。

午後の発達外来で、フォロー中の子を診察室から送り出して、頭をひねりながらカルテ記載をまとめていたところへ、医療ソーシャルワーカーがその書類を持ってきて、これこれだからいつでもいいので書き直せと言った。

ひさびさに切れた。

在宅人工呼吸と胃瘻だけじゃ足りんのかと怒鳴った。

こんなに無尽蔵に怒りが湧くのは何年ぶりだろうと思った。「身障1級です。上記のごとく身障1級です」と備考欄に大書した。ここに書いてあるケア内容を読んで、その子の重症度や介護の苦労が想像できないような阿呆が京都府のレスパイト事業を牛耳ってるのかと思った。そんな奴の給料まで障害者医療の予算から出てて、その障害者医療が国庫を圧迫するってんで税と一体改革だなんて言われてるのかと思った。大書する手が震えた。

自分の患者を自分相手に紹介状を書くってだけで十分に馬鹿馬鹿しいのに。俺が俺宛に書く書類だ。俺がそれを読んで、なるほどこの子は身障1級だったのか知らなかったなあとでも言うと思ってるのか。

馬鹿馬鹿しいことを深刻な顔をして実行する滑稽さが、なんだか宮下あきらの漫画みたいだ。なんだか九九の唱和をさせられた挙げ句に、声が小さいと怒鳴られて黒板を竹刀でたたかれたような気分だ。

京都府だってほんとうはレスパイト入院なんて受け入れて欲しくないのだろう” への4件のフィードバック

  1. お気持ち、お察しいたします。わが子のNICU入院中、未熟児網膜症の治療をしてくださった非常勤の先生が、「退院したらうちの病院で経過観察するからね」と、自分宛に紹介状を書いていたのを思い出しました。先生がおっしゃるように、「ナントカ1級」なんて書いても書かなくても、現状が分かれば想像できるでしょうにね。

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  2. 組織内での書類の整合性が異様に尊重される役所の論理、フォローアップ外来の手を止めさせて「いつでもよい」書類に自分が言うとおりの字句を書かせようとするソーシャルワーカーの論理、なんだかもう宮下あきらどころかカフカの作品に迷い込んだ気分です。そういう愚痴を業界内でこぼしたところ、さる有名病院の副院長先生から、私もそれが嫌で自前の病棟を作るしかありませんでしたとコメントを頂きました。なんだかもう次元が違うなと、自分のスケールの小ささが恥ずかしくなりました。

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  3. もはや政治家でないと根本的解決にはならないのでしょうね。(しかも、相当悪い政治家でないと、現状は治せません。)生活保護費用やもろもろの児童手当をギャンブルに使用して、のさばるミュンヒハウゼン症候群の親たち・・・など本当に必要な人たち以外に群がるハエどもたちのおかげで問題は山積み。(陰で悲惨な目にあう子供達・・・)生活保護問題に手を付ければ、共産党があれこれいって、結局は元の木阿弥。選挙の票数にも影響するようになる始末。溝浚いを使用にも、どぶに片足を突っ込まないではできない京都市の現状。ミイラ取りがミイラになっていくかつての善人たち。使えない役人たち、群がるハイエナたち、自分以外はどうでもよい人たち・・・(とはいえ、アフリカの子供達とかに自分も何もしていませんが・・・)美しい日本を作りたいといっていた、首相もいましたね。・・・こういうことをなんとかしようと思う根本に怒りににた無尽蔵のエネルギーが必要なところは共感できます。

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  4. 官僚制度というのは本当にどうしようもない。このくらだない体制のための事務費用とエネルギーどれだけ費やされているのか、と自立支援法で思いましたが、ご自分でご自分宛の紹介状を書くという話、本当にカフカの世界

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