topic02 健全な発育をサポート:ビフィズス菌 M-16V | CSRの取り組み | 企業情報 | 森永乳業株式会社
極低出生体重児にたいするビフィズス菌投与はNICUの業界内でもスタンダードと認識されつつある。特に壊死性腸炎の予防には効果があるとのことで、壊死性腸炎の多い国々では投与しないことは非倫理的だとまで言われている。
当院でも提供を受けている。有り難いことである。有り難くはあるが、いまひとつ釈然としない思いも、どこかで感じている。
自分の狭量さ、他人に頭を下げたくなさが、そう感じさせているだけかもしれないけれども、NICUを管理運営するものとして、人工乳メーカーに対して余計な借りを作りたくないとは思う。
人間、くれるものを貰えば礼のひとつも言うものである、礼のひとつも言えばそのついでに他の話題のひとつふたつも出るものではあるし、ほんらい物売りに来ている人間ならその話の締めくくりには自社製品をよろしくと言うものである。言われていちいちよろしくするようでは銭がいくらあっても足りないが、しかし最初にものを貰っておればよろしくしないのには抵抗が強くなる。
タダでくれるものを寄越せと求めておきながら、母乳育児推進と称して彼らの人工乳を閉め出していくことができるのか、産科病棟で母親達に「調乳指導」をしていく同社社員達を閉め出すことができるのか。俺の面の皮はそこまで厚いだろうか。