容赦なくカルテが回ってくる。入院1件。一般小児科入院の主治医をやるのは何ヶ月ぶりだろう。
電子カルテになったら意外なほどに入院時の書類雑務が減った。ありがたいことだ。紙カルテだと病歴ひとつとっても外来カルテ・入院カルテ表紙・入院経過要約とおなじことを3回は書いてたし。退院間際には退院時要約にも同じことを書くんだけど。それもいちいち手書きで。電子カルテは外来から入院までほとんどシームレスだ。重複することはほとんどない。
当直中。本日は午後から新生児の入院が2件。
留守の間に産科の先生が二人増えていた。
昨日、這々の体で帰り着いたときには、担いでいたリュックが汗でじゅっくり濡れていた。床に置きたくもなかったので、玄関先で妻に渡して、中身を全部出して洗濯してくれと頼んだ。そしたら背中のポケットに入れてあった携帯電話と財布を一緒に洗濯してしまった。ドイターのスーパーバイクSLなんだが、そんなに背面ポケットはわかりにくいかな。分かりにくい方が防犯の観点からはよろしいのだろうが。
ともかく、修理中の代替機だったので、auの店に持って行った。店員さんが大きくため息をついて、私に書類を書かせながら2〜3カ所と電話でながなが話した。修理を頼んでいた私の携帯はすでに発送済みだと判明したようだが、どこからどこへ発送したというのを誰が言った言わないという内容で押し問答していた。それから私の手元を一瞥して、日付が空欄だとか「連絡先」の解釈が違うとかいった不備をなおさせた。そしてショッキングピンクでラメの入った代替機を出してきた。角がすり切れていて、同じくすり切れた赤い円形のシールが貼ってあった。修理代の10500円を徴収して、また今度壊したら同額を徴収すると言った。終始笑顔はなかった。自分が店の中に座っているのが客だからなのか万引で捕まったからなのか、よくわからなかった。彼女もよくわからなかったのだろうと思った。
ツールが終わった。パリ・ルーベからツールの終わりまでの、私の大学での研修も今週で終わる。
ここまでなんの役にも立たない医者ってのも、大学の看護師さんはなかなか見たことがなかっただろう。仕事が遅いってのは厳然とした事実だし。だから主な担当医として診た患者さんの数は圧倒的に少ない。呆れるほどに。
多少言い訳をすれば、こりゃあ若い人では持て余すだろうなと思えたら、自分が診るようにするよう、気がけたつもりではある。どちらかと言えば倫理的にとか社会的にとかで泥沼にはまりそうなと思ったら。だから病棟で一番難しい処置をやったのが自分だとは到底言えないが、病棟から外線電話やメールやで外部との交渉をいちばん多くやったのは自分じゃないかと思っている。電話医者。むろんこれは言い訳ではある。はっきり白状すれば、純粋に医学的に難しそうなケースからは腰が引けてたってことだ。
私の常で、辛い期間を早く終わらないかなと過ぎ去るのを待っていながら、いざ終わりかけになって喉元を過ぎた気分になると、いまさらのようにああすればよかったとかこうすればよかったとか、色々と考えている。そういうことを繰り返して年寄りになってしまったら、色々と悔いの残る人生になりそうが気がする。
アンディ君が休養を終えて来年のツールでコンタドールを倒すべく再起する頃には、私も自分のNICUで再起しようと思っている。
朝から起きられないで寝床でグズグズしていたら、息子に朝刊で顔をつつかれて、「7時半だぞ。時計を見ろ」と言われてしまった。怒っていない時の彼は二文字ずつ発音するので「とけ いを みろ」という言い方になるのだが。私を起こすなり、彼は学校へ行ってしまった。今日は夏休み前の給食最終日だそうだ。
昨日、息子の試合から帰ってから、クロス(ESCAPE R3)とロード(VIGORE)と並べて整備した。クロスは毎日通勤で乗っているが、ロードはうっすらホコリを被っている。申し訳ない。
整備ったってたいしたことはできないんだけど、2台ともチェーンとスプロケットの汚れを落として、あちこち油をさした。クロスはディレイラーの調整をもう一度行った。2台並べていじってみると、さすがに機械としての精度が違う。値段ひとつとっても3倍違うんだから当然ではあるが。クロスはいろいろな意味で練習台だと割り切っているし、だいいち購入したサイクルベースあさひに持ち込んで駄目だった音鳴りの解消が自分でできるんだから、自分で勇を鼓してなんでもやるよりしょうがない。ロードは迷わず店に持ち込むことにしているが、幸いというのかまだ店に持ち込むほどの不幸は生じていない。冷やかしに立ち寄ったときにチェーンに油が足りないとかケーブルが緩んでるとか指摘されてバツが悪かったことはあったけど。
整備のできたロードで、今日は大学から退けたあとで久々に北山へ行ってみた。大学への自転車通勤4ヶ月弱で、多少は中殿筋やらハムストリングやら太くなっているように思えるので、ひょっとして花脊峠もいい線行けるんじゃないかと思ったのだが甘かった。へばって前進できなくなるポイントがたしょう先へ伸びただけだった。
負けたまま帰るのもしゃくにさわるので、こんどは雲ケ畑へ。花脊までは登れないのになぜか雲ケ畑へは行けるんだよな。傾斜がゆるいんだろうか。今日は中津川から右折して魚谷峠のほうへ登ってみた。やっぱり、意外に先まで行ける。花脊は特別なんだろうか。舗装が尽きるあたりまで、土砂や木の葉の堆積がきつかったり路上に水が流れていたりするところは押して、登っていってみた。こういう道はやっぱりマウンテンバイクを持って来るべきなんだろうなと思った。持ってないけど。
下り道で森林センターに寄った。「森林(もり)の茶房」なる看板がかかっていた。客は一人もおらず、農林業的な服装をした中年の女性が一人で店番をしていた。腹が減っていたがメニューはハンバーグセット・カレー・ピラフだった。ハンバーグセットを頼んだら、加熱後に袋から押し出す類のハンバーグが出てきた。中島らも氏がエッセイに書きそうな状況だと思った。まあ、こんな立地で手作りハンバーグなんて供されても、おそろしく高額の費用がかかるだろうし、財布が追いつくわけもない。食えない手作りハンバーグよりは食える即席ハンバーグだ。
ダンシングがちょっとうまくなってた。それと、走りながら水を飲むことができるようになった。まだまだその程度の初心者ではある。
天気が良くなったので町じゅうをロードバイクが走っている。昨日の交差点で今日はGIANTのまだぴかぴかのロードを見た。フラットペダルで、フレームにはでっかいサイドスタンドがついていた。たぶんアルミ。カーボンフレームにあんなスタンドつけたら割れるんじゃないかな。乗り手もあんまり乗り慣れていないふうだった。
昨日というか今日未明は自院での新生児搬送に呼び出し。当直が迎え搬送へ行くあいだの留守番。赤ちゃんが到着後ももっぱら電子カルテをいじっていた。私が研修で自院を離れている間にいろいろと運用規則が定まったものだから、追いついておかなければならない。実習がいちばん手っ取り早い。そういう意味ではありがたい呼び出しだった。