研修医に加えて、常勤の小児科医が赴任してきた。
きびきびと働く女性である。私などより一段高速のCPUに、構成のすっきりしたOSを載せて稼働しておられる様子である。常勤での現場復帰がお久しぶりだとのことで、実に色々と質問してこられる。厳しいことを突っ込まれる。地はきびしい人なのだろう。おそらく。当方としては、普段やってたことでも、実際に他者に説明してみるとあやふやだったりして、案外と根拠の薄弱な臨床をやってたんだなと自省することになっている。
今まで数回、新任地の様子を見にお出でで、赴任前からご尊顔は拝見していた。ただ彼女がお出での時に限って、当直明けだったり超未熟児の分娩後処置が終わった直後だったり、私が随分と「へなへな」としたモードに入っていたときで、あんまり良い印象をお持ちにならなかっただろうなとは思っていた。いや、本当はもっと格好良いんですよと申し上げるつもりはありませんのですがね。無事に着任して頂いて何よりってことで。
ご家庭の事情もありそうそうたくさん当直を引き受けて頂ける様子ではないが、しかし、NICUの赤ちゃんの主治医を引き受けて頂けるだけでも有り難い。一般病棟の患者さんも丁寧に診て頂けるからなお有り難い。時間外勤務も無制限にやれない医者は一人前じゃないなんて戯言を言う小児科は潰れて当然だと思いますよ。勤務されている時間内をきっちり働いて頂ければ、時間外のカバーはしっかりさせていただきます。
