午睡

ほぼ徹夜の当直が明けて、土曜日だからと午後は早々に帰ってくる。眠いよと言ったら妻が布団を敷いてくれたが、私が風呂に入っている間に息子がその布団にもぐって寝てしまっていた。彼はこの半年で7cmも背が伸びて、とっくに妻の身長を追い抜いている(体重はたぶんまだだと思う)。場所をとって仕方がないので早々に追い出す。
今日は自宅待機だけれども、明日は久々に終日のオフである。いちおう休むつもりではある。出勤を命じられない日は2ヶ月ぶりだろうか。形式上は先月も出勤命令のない日は2日間あったんだけれどもね。「業務としては命じないけれども、まさか君は医者としてこういう患者をほっといて休むつもりはないだろうね」という2日間であったので。
午睡から醒めたところで、妻が夕刊の記事を見せてくれた。ついに提訴に至ったか。むろん私はこの提訴を支持する。単に産直1回2万円は安すぎるというばかりではない。長時間労働を強いておいてその報酬を削るというのは論外に非道な話だと思うが、いくら金銭を積まれても、人間の限界を超えた長時間労働を強いられるのは耐え難い。単に自分自身の心身が持たないというばかりではなく、疲労のあまりに診療の質が落ちるようでは医師の道徳にもとる。

県立奈良病院の産科医2人、県を提訴 激務改善求め

2006年12月09日
 過酷な労働に見合う時間外手当が支給されていないとして、奈良県立奈良病院(奈良市)の産婦人科医2人が04、05年の同手当の未払い分にあたる計約9200万円の支払いを求める訴訟を、奈良地裁に起こしたことがわかった。奈良県の場合、深刻な医師不足で業務が増えているにもかかわらず、宿直時の手当が一律で、病院関連予算の抑制も目立つ。原告側は「手当の支給よりもむしろ、訴訟を通じて、県に労働環境の改善を促したい」と訴えている。

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