プロフェッショナルというのは誉め言葉なのか?

文献まで含め、私の知る限り、自分の職業倫理を「プロフェッショナル」と最初に称したのはデューク・東郷氏である。一般的にはゴルゴ13という通称で知られている人物である。初出は1960年代の末頃か。
「ゴルゴ13」の、特に初期の作品でこの語がよく使われる。ゴルゴ13の作品世界においては、あくまでも、裏稼業の人間が自分たちの非合法な稼業をさして言う語である。たとえば、敵役と自己紹介しあっても握手をしなかったことを振り返って、「俺たちは初対面で互いにプロだと名乗りあったようなものだ、プロなら自分の利き手を相手に預けるようなマネは絶対にしない」とかなんとか、まだ若くて生意気そうな時期のデューク・東郷氏が述懐する場面がある。(正確な台詞は第1巻を参照してください)。
この用法での「プロフェッショナル」と言う語をあえて日本語に訳すなら「極道」という語がちょうどぴったりするのではないかと思う。元来、陽の当るところでは自称しにくい語である。世間様に逆らって自分の価値観を突き詰める代償として、世間様の表街道を歩くことを自粛するべき立場を呼称する語である。あまり、他者からそう呼ばれて無邪気によろこぶべき語ではないように思える。

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