「母乳育児のすべて」藤村 正哲, 米国小児科学会, 平林 円 / メディカ出版

以前の母乳に関する記事に沢山の反響を頂いたので、母乳に関して私が読んだ書物の中で最良のものを1冊挙げておきます。本書を読んで、私も母乳にかなり熱心にこだわるようになりました。
米国小児科学会による原書ですから権威としてはこれ以上のものはありません。しかし、決して難解ではありません。ベッキーとかアリョーシャとかいった婦人が出てきて母乳育児に関する典型的な取って付けたような疑問を呟いてはため息をつき、そこへ詳細な説明が挿入され、ベッキーが疑問氷解して明るくなるという各章の構成が、いかにも米国式実用書スタイルです。不器用な学者が慣れないジョークをまじえながら一生懸命説明しているといった印象で、一種微笑ましい感じがします。
例えば私のブログよりも遙かに腰が低いです。見習わなきゃならない。
翻訳も現職の小児科医が行ったにしては上出来だと思います。そりゃあ、翻訳家に転職できるほどの腕じゃないですよ。英文科の先生がお読みになったら苦笑されるかもしれません。けれども基礎知識のない翻訳者が字面をうつしただけでは医学的な間違いがどうしても避けられないし、母乳育児の話題は特に学術的に正確でないといけないと思いますので、多少ぎこちない翻訳でも是非とも小児科医がやらなきゃなりません。

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